玉屋旅館は、水戸から郡山までを結ぶIR水郡線の「大子」駅の前。
のどかな駅前ロータリーのわきにこじんまりとある、古い駅前旅館。
銀髪の女将が出迎えてくれました。
たたきで靴を脱ぐと、すぐに帳場と客間が並んでいて、飲食だけの部屋はありません。
小さな客間に通されて、しゃも弁当(¥1,100-)をいただきます。
ご飯の上にタレがよく沁みたしゃもと、煮しめたゴボウ、そぼろ卵が並んだシンプルな逸品。
わらびとナメコの味噌椀と、香の物が付きます。
「奥久慈・大子温泉/玉屋旅館」
茨城県久慈郡大子町大子718
0295(72)0123
奥久慈のしゃも、さすがに美味しいですね!
しゃも肉は身がしまっていて、噛み応えがあって、それでいて大変ジューシー。
ご飯の炊き具合も絶妙。
食後のお茶を楽しみながら、給仕のおばちゃんからお話しを伺います。
おばちゃん「ウチは創業した40年前は、駅弁もやっていたそうです。今でもお電話いただければホームまでお届けします。きょうはお店は空いていますが、休日は団体さんのライダーでいっぱいになることもありますね。近くに大きい駐車場がありますので、今度はお仲間といらしてください」
素朴な味で、それでいて絶品、お薦めです。
滝の駐車場は、小高い丘の中腹。(右)
この駐車場で停めて、徒歩で沢に降りてゆきます。
どうやら地元の散策スポットのようで、「もみじ苑」という茶屋が併設されているようです。
←滝に向かって、緩やかな小道をくだってゆきます。
左手には清流。
行く手を阻むのは、小道にはり出して伸びるモミジ、そしてまたモミジ。
その枝をかいくぐって進みます。
木陰は涼しい。
そよ風にゆれて、青葉がさらさらと音をたてます。
風薫る五月の散策。
玉屋旅館を発つと、さらに奥へ進みます。
20分ほどで、次の目的地の「月待の滝」に到着しました。
この滝は滝の裏側にまわることができる、いわゆる “裏見の滝”とか
“くぐり滝” と言われるところです。
楽しみだな。