象に始まり象に終わった妙高
(後編 下越を発って野尻湖へ)
2014年7月30日(水) 快晴 現地気温度28〜32度
7:40に妙高新井のホテルを発つと、県道95号線・上越飯山線で関田峠に向かいます。
雪深い上越と、信州との境にある大きな峠。
目指すは、走り残している新潟側。
まず、米どころ・高田平野(左)を突っ切る。
正面には、これから越えてゆく上越と信州との国境。
1,000m級の山々です。
県道でいくつかの集落を通過して、山のなかへ。
朝の涼しい大気のなかを、愛機が軽い鼓動をたてて進みます。
山の北東側の斜面を登ってゆきます。
そのため朝陽が当たるところは逆光で眩しく、日陰のところはじめじめとして暗い。
関田峠は、光と陰の峠です。
路面の状態がとても良い。
それもそのはず、関田峠は冬期は全面通行止めになるところ。
おまけに記録によると、凍結による通行止め解除が7月(!)にずれこんだ年もあるそうです。
年間4〜5ヶ月しか通行できない、まさに豪雪地帯の峠。
だんだんと勾配がきつくなってくる(右)
いったん停止すると、坂道発進で愛機のエンジンも苦しげ。
ここは排気量が小さいと、たぶんそうとうしんどい。
登るにつれてトンボもいなくなり、セミの声もしなくなる。
このあと道路わきの電柱も姿を消します。
勾配はもっとすさまじくなる(左)
目の前の路面しか見えない。
そしてその上を仰ぐと、空。
これはクルマだったら、怖い斜度かもしれない。