2014年9月3日(水) 曇り 現地気温26度
9月さいしょの休日は、旅立つ踏ん切りがつかずに居間でぐずぐず。
こういうときは、朝風呂に行きますか…
この8月は仕事が忙しく、お盆を過ぎるとこんどは記録的な雨続きで、単車に乗れませんでした。
調べてみると、いままで “夏旅”に行けなかった8月なんて10年ぶり!のことです。
そんなことを考えつつ、8時に出発しました。
Morning-Bath 3
奥多摩
天気は曇りですが、湿気もなくカラリとして快適。
府中、立川、福生といつも渋滞して汗ばむところを、きょうは汗ひとつかきません。
こういうことも珍しい。
県道33号線・檜原街道に入ると、ヘルメットのなかに杉の香りが届いて、ちょっと嬉しい。
10時には、奥多摩の秋川渓谷に到着(左)
この路地を右に曲がれば、目的の立ち寄り湯です。
渓谷を渡ると、「瀬音の湯」に到着(右)
ここは大人気の立ち寄り温泉で、2007年のオープン以来、東京近郊での自然を味わえる手軽なレジャー施設としてマスコミにも何度となく取り上げられました。
あれから年月も経っているので、少しは空いているかな…という期待もありました。
期待は半分ハズレ、というところでした。
平日の開店直後なのに、クルマの駐車場はもう三割は埋まっていました。
ただしバイク駐車場は、ご覧のとおり大丈夫。
温泉は立派な設備で、デザインも洗練されています。
珪藻土の壁と、琥珀色のスチールで構成された建物は、避暑地のアウトレット施設のよう。
また維持も充分で、清潔感にあふれています。
浴室のなかも、おしゃれな雰囲気。
緑灰色の伊豆石の床は、素足の感触も良い。
浴槽は、ガラス張りの内風呂と、岩造りの露天風呂。
その二つが斜面にひな壇に配置されるため、谷を隔てた対岸の杉林が一望です。
開店と同時なのにもう入浴客がおられ、地元のお年寄りらしき人が、顔をしかめてお湯に浸かっています。
僕も身体を清めると、まずは内風呂に。
おっ、意外に熱い。
お湯は無色透明で、匂いもありません。
泉質は、アルカリ性単純硫黄温泉(低張性アルカリ性低温泉)
ph:10.1ということですから、高アルカリ性ということになります。
確かに肌あたりはつるすべ感が強くて、ちょっとぬるぬるするくらい。
同じ奥多摩にある「のめこい湯」が、これと似通った肌あたりですね。
内風呂から、こんどは露天風呂へ移動します。
こちらも同じ泉質ですが、ちょうど適温。
岩風呂は細長くて、入浴客が並んで浸かるのに都合がいい寸法なために、全員が谷に向かって浸かるようになります。
後頭部を岩にもたせて、お湯のすべすべ感を確かめながらの森林浴。
あぁ極楽です。
緑を楽しみながら温泉を楽しむことができました。