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 ぐんぐん駆け上がると、野反峠(1,561m)のあたりは白い幹のダケカンバが増えてきます。
 そして視界が大きく開け、碧い湖が目にとび込んできます。
 これが上信越高原国立公園の野反湖。
 標高1,500mを 越える分水嶺にあった自然湖を嵩上げさせた人造湖で、湖の水は日本海へと流れています。
 稜線がV字にくぼんでいるあたりが野反ダムで、長野県との県境。
 湖水はそのダムを越え魚野川となって流れてゆくのですが、長野県に入れば中津川と名を変えます。
 そしてあの信州三大秘境・秋山郷を流れてゆくのです。
 しかしここから秋山郷へは、クルマ道はおろか登山道もありません。
 つまり野反湖から北側は、しばらく人外魔境のエリアということになります。
⇒信州秋山郷はコチラ
 とはいえ野反湖じたいは適当なドライブコースで、地元のクルマや単車でにぎわっていました。
 けっこう奥地なのに。
 湖に沿ってダムまで行ってみることにします。
 まず出合うのが荒涼とした雰囲気の丘。
 寂寥感が漂うなかにも、妙に惹きつけられる光景です。