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 元湯・鹿の湯(右)も訪れました。
 こちらは一年ぶり。
 鹿の湯の浴室は板張りで、その床に6つの浴槽が切られて、パイプで源泉が流し込まれます。
 浴槽はそれぞれ41、42、43、44、46、48度と、熱さが違います。
 熱い源泉を流し込むパイプの口径を変えることで、ぬるめから激熱まで、6段階の温度を実現しています。
 ちょうど湯守さんがこのパイプの清掃をしている真っ最中で、それぞれの口径が分かって面白かった。
 清掃といっても、パイプを外して、内部に付着した湯の花を棒でかき出し、そのパイプを浴槽で洗って組み付けるだけ。
 浴槽に浸かったお客さんは、パイプを浴槽で洗うことで湯の花でさらに成分が濃くなることを期待してか、みな微笑んで作業を見ているのが可笑しかった。
「那須温泉 元湯・鹿の湯」 
入浴料¥400-
0287-76-3098
栃木県那須町湯本181
 お湯は白濁した硫黄泉で、イオウ臭も強め。
 泉質は酸性・含硫黄-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)で、成分が濃いのが特徴です。
 浴槽は前回は44度までだったので、今回は46度まで進みましたが、やっぱり46度は熱くて身体がぴりぴりします。
 熱めが好きな僕でも、44度が快適に入浴できる上限かな。
 もっとも46度の浴槽、湯面に浮かべた温度計は47度を指していましたので、44度浴槽だって実際はもう少し高温かもしれません。
 入浴中の肌あたりも気持ちいいのですが、風呂あがりの浴感がまた素晴らしい。
 身体の脂っけが疲れとともに流れ落ちたようになり、肌じたいも浄化されたようにさらさらとして、快感この上ない。
 渡り廊下の窓辺のベンチで、そよ風にあたる恍惚としたひととき。
 今回も、鮮烈な印象を与えてくれた名湯でした。
 文句なくお薦めします。
⇒2014年の鹿の湯はコチラ
⇒鹿の湯はコチラ
(おまけ)那須土産の「御用饅頭(3つ¥310-)」
 御用邸と同じ温泉に浸かったことにちなんで、お土産も高貴なもの(?)を選びました。
 扇屋は、サブタイトルが「那須御用邸御用命舗」という立派な老舗。
 品揃えを見ても、皇室が召し上がる御用菓子は高い高い。
 いっぽうこの御用饅頭は、陛下が御用邸ご到着の折に、護衛及びおつきの方々のご到着のお茶請菓子として作られたものだそうで、ぐっと庶民的な価格です。
 帰路の上河内SAで購入しました。
 美味しい。
 また特徴もある饅頭で、皮はしっとりと蜜がしみたような甘い味で、逆に餡はこしあんだけど、白っぽくひかえめな甘さ。
 それらが口のなかで一体となり、上品な小豆の甘味が堪能できます。
 
 温泉饅頭で個人的な好みをいえば、一番が伊香保温泉「清芳亭」の湯の花饅頭。
 二番めには箱根湯本「丸嶋本店」の温泉饅頭、信州鹿教湯温泉「おきな」の温泉饅頭、草津温泉「亀屋」の温泉饅頭などが並びますが、この御用饅頭も二番めにランクインです。