渓流を見通せるカーヴでいったん停止。
奥利根ブナ太郎といい、この場所といい、撮影スポットはさりげなく道路巾を広げてあって、配慮が嬉しい。
しかしこの場所では暑かった。
走っていれば快適ですが、止まると風がないので暑い。
しばらくブナ林が続くと、こんろく峠に到着します(右)
こんろくは坤六と書き、建設当時の群馬県知事・神田坤六氏の名から命名されたそうです。
標高 1,620m。
ここだけは鬱蒼とした森の中でした。
そして下りは、ストレートの多い快走路。
急坂をハイスピードでとばすと、あっという間に鳩待峠(尾瀬ヶ原の玄関口)の分岐を通り過ぎて、片品村に着きました。
県道63号線では3時間近く楽しむことができました。
(補足;群馬県・県道63号線の走り方について)
走る魅力、そして見どころという点でも、この県道63号線は白眉です。
全長は20kmほどですが、路面の状態は良く道幅もたっぷりあるので、自動車でも楽しめます。
崖のような険しい区間もごくわずかで、走るのに度胸も特別な技術も要しません。
周囲の風景は変化に富んでいて、また手つかずの大自然です。
またブナの原生林は、一見の価値があります。
でもこの県道は、途中に民家はなく、もちろん給油所もありません。
自動販売機ひとつない本当の山奥です。
紅葉の時期をのぞけば行き交う車両も少なく、そして11月から5月までの冬期は閉ざされてしまいます。
天候を選んで、スケジュールにも余裕をもって、給油をたっぷりと済ませて走り出すことをお薦めします。
このあとも渓谷は続きます。
ここは予想以上に走り応えがあって、かつ、楽しい。
なによりも武尊山(2,158m)の北西側にしては、日当たり抜群。
明るい山道です。