2015年10月26日(月) 晴れ 気温20〜23度

 回想録で恐縮ですが、初めて秋山郷を訪れたのは2011年の夏でした。
 川上郷、遠山郷に続いて “信州三大秘境を制覇”という旅でしたが、秋山郷の山深さに圧倒されました。
 また “信州三大秘境”とは言うものの、新潟県からアクセスするほうが近いことも分かりました。
 二度めは2013年の夏。
 越後のついでに訪れましたが、途中で泣き出しそうな空になって、本当に心細かったことを覚えています。
 そしてまた二年が経ちました。
 秋の越後路は、難しいものです。
 太平洋側と日本海側、どちらも快晴になることはめったにありませんし、気温も考慮しなければなりません。
 そもそも前日に旅立つ予定だったのですが、予報は晴れでしたが現地気温は11度!
 とてもじゃないけれど、秘境を走る天候じゃありません。
 ちなみに関東地方も初霜と、冷え込んだ日でした。
 宿をキャンセルして、自宅でのんびり。
 さて明けて当日の朝、粗大ごみを出したあと新聞を広げて、TVをつけたわけです。
 すると、なんと明日の越後は快晴、気温も22度の予報!
 あわててルートイン渋川に連絡すると、幸運なことにまだ空き室があるという。
 10:45、気温18度の横浜を出発。
 13:10、関越道の上里SAに到着。
 ここいらで、お昼ごはん。
 いただいたのは、お食事処の「上里つけ麺(¥790-)」
 さすがに上州三大うどんを擁する群馬県、麺にコシがあって美味しい。
 魚貝系の汁もほど良い濃さ。
 沼田ICで関越道をおりると、国道120号線で日光方面に。
 なんとか陽が陰らないうちに、白根温泉に着くことができました。
 白根温泉は、日光白根山から片品に向かって流れる大滝川沿いに古くからある温泉郷。
 丸沼高原でのスキー帰りに立ち寄る温泉として有名です。
 まず「薬師の湯」を通過(左)
 ここも評判の良い温泉ですが、目的地はここではありません。
 もう少し山あいの谷に入ってゆくと…
 この日は移動日。
 ただこの時刻にチェックインしても時間を持て余すだけなので、片品村の温泉に行くことにします。
 小さな一軒宿が現れます(右)
 ここが白根温泉の源泉に近い、上乃湯「加羅倉館」です。
 山の斜面と国道のあいだの狭い土地に、国道に沿って建っています。
 谷が深いために、いつも薄暗いところ。
 2009年に丸沼高原を訪れたときも、陰気な感じだったのを覚えています。
 夕陽が差し込めばこうして明るいのですが、立ち寄るにはちょっと勇気が要る雰囲気。
 そのせいか「薬師の湯」の駐車場は賑やかでしたが、
「加羅倉館」はがらがら。
秘境・秋山郷の秋
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「白根温泉・加羅倉館」 入浴料¥430- 
群馬県利根郡片品村東小川 0278-58-2251