2016年8月7日(日)  快晴 29〜36度
  
 暑そうな日です。
 今回は越後と信州を巡って、蕎麦を探求する旅。
 僕の旅はどれも似たりよったりですが。
 早朝5:40に横浜を出発し、関越道をひた走ります。
 空はどんよりとした曇りですが、高温注意報(35度以上)が発表されているので、現地に着くまでは曇っていたほうがありがたい。
 その願いが通じたのか、沼田ICまでは陽射しがなくて楽ちん。
 そして水上ICからは雲が切れて快晴に。
 しめしめ、目論みどおりである。
 谷川岳PAに到着(右)
 愛機の計器をふと見ると、自宅からぴったり200kmだ。
 ちょっと嬉しい偶然。
 谷川岳を見上げて、「越後の風よ、ただいまっ!」と、快闊を叫んだのであります。
越後・信州・蕎麦紀行(前編)
 六日町ICで高速をおりると、国道253号線で新潟県の十日町に向かいます。
 国道に次々に現れる巨大なスノーシェッド。
 そしてスノーシェッドがないところの路面は、融雪剤で赤茶けています。
 雪国に来たという実感があります。
 時刻はまだ10時なのに、気温はもう29度。
 ただし湿気が少ないので過ごし易い。
 へぎそばの老舗「由屋(よしや)」を訪ねる前に、国道沿いのSSで給油。
 下調べでは10:30開店なので、そのために朝食を軽くすませてきた。 
SSのおっちゃん「あゝ由屋ね。この先まもなくで現れるけど。昼どきは混むよ。この時刻なら大丈夫だけどね。まあ楽しんで行ってらっしゃい」
 10:20 国道117号線沿いにある「由屋」に到着。
 従業員のおばちゃん達が駐車場を掃き清め、看板を「営業中」に替えている。
 入口には、開店待ちが三組もいて驚かされる。
 だって夏休みの日曜日とはいえ、時刻はまだ10:30である。
 10:30 開店と同時に、エアコンが効いた店内に案内される。
 若いお姐さんに相談に乗ってもらい、「大ざる(¥900-)」を注文。
 ここで話しは横道にそれますが、蕎麦独特の盛り付けに、麺を束にする美しい盛り付けがあります。
 越後のへぎそばに盛りつけるときの束は、手振りといって馬蹄形。
 ちなみに信州戸隠そばの束は、ぼっちといって、複雑な投げ縄状です。
 お姐さんによると、このお店のへぎ(板)には20束が乗るという。
 以前の小嶋屋本店でも同じ量を食べていますが、新潟県出身の知己に薦められて今回は天ぷらとセットで食べたい、となると天ぷらを腹に収める余裕も残さねばならない、ということで11束と少なめの「ざる」にして「盛り合わせ天ぷら(¥800-)」を付けてもらいました。
 注文を待つあいだに、広い店内もほぼ満席。
 やがて注文したものがテーブルに並ぶと、さすがに豪華です。
 まわりのお客さんも天ぷらを注文しているので、知己の言うとおりこれが地元の食べ方なのでしょう。
 蕎麦は細めで、つなぎに海藻の布海苔を使うせいでしょうか、みずみずしい色合いが特徴。
 ただしこの店のは、小嶋屋ほどヒスイ色が濃くない。
 薬味はもちろん和からしです。
 さっそく、ひと箸たぐって‥ うん、美味しい。
 しかし、このぷりぷりとした食感はあらためて衝撃的!
 汁は甘めで優しい味で、この麺と合っています。
 もうあとは箸が止まらない。
 天ぷらは海老天2本に野菜天でしたが、確かに揚げ物があるとさっぱりとした麺がいっそうひき立ちます。
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