ここは戸隠そばの世界を、「知る(展示室)」「体験する(そば打ち体験)」
「味わう(お食事処)」ことのできる総合アミューズメント。
 戸隠そばの心臓部と言ってもいいでしょう。
 建物は山を背にして伸びやかに広がり、駐車場も80台は駐められる大規模施設。
 庭には小さなそば畑もあって、雰囲気たっぷり。
 ノレンをくぐると、店内のテーブルは隅に寄せられて、真ん中の板の間でそば打ち体験が催されていました。
 にぎやかで、見ているこちらも楽しい気分。
 店内はそば打ち体験がない時は20卓くらい置ける広さですが、そば打ち体験は所要時間1時間で一日7回も開催されているので、実質的には10卓くらいの小ぶりなお食事処です。
 
「戸隠そば博物館・とんくるりん」 展示室のみ有料
026-254-3773 長野県長野市戸隠3018
 「大ざる(¥1,030-)」をいただきました。
 冷水でしめたばかりの、みずみずしい蕎麦が7束(ぼっち)
 まぶしくて思わず「おおっ きれい」と心の中で叫ぶ。
 さっそく、箸でひとぼっち たぐると…
 鼻に抜けるそばの風味。
 しっかりとしたコシと、しゃきしゃきとした歯ごたえ。
 あまりの美味しさに呆然とするしかない。
 そしてもう箸が止まらない。
 けっこうな量でしたが、あっという間に食べ終えてしまいました。
 この美味しさなら特盛り(9ぼっち)でもいける、と、能天気なことを考える。
 発見だったのは、蕎麦の食感が鮮烈だと、薬味の出番も薄くなること。
 ここで付いてきたワサビの量はちょっぴりで、昨日のへぎそばの和からしもちょっぴりでした。
 でも薬味がわずかでも、どちらも満足できてしまう。
 ともあれ戸隠の蕎麦、さすがに逸品でした。
⇒戸隠とんくるりんはコチラ
 再び、爽やかな風と光があふれる道に走り出します。 
 木漏れ陽のなかの伸びやかなストレートが、気持ちいい。
 北軽井沢や那須高原と違って、道が緩やかにアップダウンを繰り返すところも楽しい。
 このごろ秘境道や山岳路を走ることが多かったけれど、こういうメルヘンチックな道もいいもんだ。
 今回は “善光寺から浅川ループライン、戸隠バードラインと登る”ルートではなく、野尻湖から戸隠へ登った後で、戸隠バードライン、浅川ループラインを下りるルートでしたが、発見もありました。
 それは浅川ループラインに見る、地形の面白さです。
 下り坂で撮影はできませんでしたが、変化に富んでいます。
 特に道路が半地下でループを描く箇所は、斜面が複雑に落ち込む中をぐるぐると旋回する楽しさ。
 左右から斜面にへばりついた集落が迫って、走馬灯のように流れてゆく。
 一見の価値がありますので、戸隠から帰るときはぜひ走って欲しいルートです。
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