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我が永遠の乗鞍
2017年8月23日(水) 雨 現地22度
  
 この夏の関東甲信越は、雨が続いた。
 でも8月1日からの連続降雨記録も22日で終わり。
 この日は雲が多めながらも晴れる予報だったので、乗鞍高原に向けて 05:30に出発。
 夏の革ジャン革パンも、出番がなかったおかげでしっかりとオイルを含んでいて、動くたびにキュッキュッと “きしくり音”をたてる。
 中央道も八ヶ岳、諏訪湖あたりまでは青空。
 でもお盆を過ぎ、信州のそよ風は秋めいている。
 真夏は過ぎてしまったという、軽い喪失感。
 9時には松本ICで高速をおりて、国道158号線を登ってゆく。
 ところが山を登ってゆくと、山々は朝霧をまとっていて、雲の動きも速く、幽玄な雰囲気。
 これは晴れわたる前兆のようでもあるし、崩れる前兆のようにも見える。
 09:30には乗鞍高原の玄関口にある番所大池(実は池の正式名は知らず。番所大滝に隣接するので僕がそう呼んでいるだけ)を通過。(右)
 話は横道にそれますが、乗鞍高原は僕が大型自二に乗り始めて間もない頃、乗鞍スカイラインがマイカー規制になる前にすべり込みで訪れたところ。
 その時の感動を、こうして15年経ったいまも鮮やかに思い出す。
 特別な思い出の地であり、かつ、永遠の地。
 (左)この画像は、2003年の時の番所大池の画像。
 乗鞍はX-Eleven、Buell、そして今のNC700Xと、三代の愛機で訪れているが、この時は X-Elevenだった。
 なお写っている黒いタンクバッグは、ステッチを赤から青に変えて、まだ愛用している。
 追想から我にかえって、空を見上げる。
 雲が厚いところもあるし、青空が覗くところもある。
 立ち寄り温泉で、晴れるのを待つことにした。
 乗鞍高原温泉「湯けむり館」(下)は、県道84号線の交差点、のりくら観光センター向かいの立ち寄り温泉。
 ここを起点に、乗鞍岳にも白骨温泉にも一の瀬園地にもアクセスにできる絶好の立地。
 ここを訪れるのは初めてだ。
 建物はログキャビンなのだが、大きいガラスが開放的。
 昔からあった温泉だが、2013年に改装された。
 意外にも、避暑地のテラスのような、おしゃれな温泉である。
 浴槽は、小ぶりの石タイル張りの内風呂と、これも小ぶりの露天風呂のふたつ。
 そこに濃い青灰色のにごり湯が満ちている。
 泉質は単純硫黄泉。
 源泉は46℃と高温らしいが、この日は38℃と適温。
 甘いイオウの匂いが、とてもリラックスできる。
 入浴客は、脱衣所で分厚いハイソックスを脱いでいたので、皆さん登山客だろう。
 にごり湯のなか、無言で瞑想にふけっている。
 山男と、おしゃれな温泉とが、雰囲気が合わない。
 ライダーも、だが。(笑)
 風呂あがりは肌がさらさらとして、とても気持ちがいい。
 評判どおり、とてもいい温泉だ。
 リゾート地としては落ち着いたムードの乗鞍に、ぴったりのおしゃれな立ち寄り湯。
 文句なくお薦めします。
「湯けむり館」 入浴料¥720-
長野県松本市安曇乗鞍高原 0263-93-2589 
⇒乗鞍湯けむり館はコチラ