ここからは本当に勾配がきつくて、二回めなのに、怖くて胸がむかむかします。
姨捨山(上田)もしらびそ峠(飯田)も関田峠(上越)も中房温泉(安曇野)も勾配はきつかったですが、小谷温泉は開けた絶壁の上を登るところが緊張します。
画像の右手から登ってきて、そのままさらに直進すれば雨飾高原露天風呂。
こうして鋭角に曲がった高台が、小谷温泉・山田旅館の敷地です。
無事に到着… 、車重230kgの愛機を、よっこらせと持ち上げてくるような山です。
こういう旅が、僕の宿命というか…。
山田旅館の前庭です。
背後の山は山頂に続いており、崖の途中にある高台と言っていいでしょう。
後ろの倉の左は来客用駐車場になっていて、もう崖の張り出し部分。
本館が江戸時代、新館が大正時代の建築で、登録有形文化財。
重厚なんですが、どこか親しみ易い、村の鎮守さまが巨大になったような一軒宿。
朱色のトタン屋根もおしゃれです。
小谷温泉の歴史は古く、開湯1555年。
また明治時代にはドイツの博覧会に、内務省選定の「日本を代表する温泉」として登別、草津、別府とともに出展。
新館(これでも新しい棟です)の窓に、記念の額縁が掛かっています。(右)
文化財指定される内湯は宿泊客のみの利用ですが、展望風呂は立ち寄り客にも開放されています。
晴れた午前中ですから、展望風呂も快適でしょう。
庭をとおって、比較的新しい別館へと進みます。
「大湯元・山田旅館」 0261-85-1221
長野県北安曇郡小谷村中土18836 入浴料¥700-