建物の端にあるのが展望風呂(矢印)。
 手前にある黒い祠は飲泉所で、これも文化財指定というから恐れ入る…。
 さて浴室に進むと、まず木張りの薄暗い内湯があって、こちらは43度と熱め。
 いっぽう展望風呂は40度くらいで、ぬるめ。
 かけ流される源泉は薄黄色で、鉄っぽい匂い。
 泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、重曹成分もあるというものです。
 展望風呂で、瞑想にふけることにします。
 効能がずんずん身体に入ってきて、また身体とお湯とが同化してゆく感じが快感。
 一方で、逆に感覚はシャキッとしてくるのが特徴的。
 この交感神経が刺激されて身体が生き返る感じは、雨飾高原露天風呂とまったく同じ。  
 名湯って身体が覚えているもんだなぁと、妙なところで感心する。
 でも温度がぬるくても、交感神経を刺激してくるのもすごい。 
 ぼんやりと、周囲を見渡す。
 眼下には、登ってきたワインディングロードが一望。
 しかしよくこんな山のてっぺんで、温泉が自噴するもんですね。
 あらためて不思議です。
 最後に熱い内湯で仕上げ。
 風呂あがりはすぐ汗がひいて、身体がリセットしたような心地よさ。
 山田旅館、文句なくお薦めする秘湯です。
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