2022年5月10日(火) 晴れ・うす曇り
現地気温23度

 僕は分類学(taxonomy)では「ライダー」です、たぶん。
 「きこり男」と証明する書類はないからね。
 さてライダーっていうのは、一般的な旅の文脈からは外れた位置にいるもんです。
 なので秩父は、芝桜の喧噪と渋滞が終わった日に行く。
 えっ? 咲いている芝桜を見ていないのかって?
 優しい旅の記録もあるけれど(右)あいにく大昔です。
秩父の芝桜。撮影は2006年。
 さて、今回の秩父旅にもどります。
 6:20に横浜を出発すると、渋滞する国道16号線、411号線は、辛抱辛抱。
 青梅で、やっと「53 成木街道」の青看板にたどり着く。
 成木街道は江戸時代、漆喰壁の原料である石灰を切り出して、江戸城の築城現場に運んだ道。
 そしてライダーにとっては、山伏峠と正丸峠を抱く、秩父屈指のワインディングロードだ。
 初夏の陽射しに、乾いた排気音をたてて走る。
 成木川に沿って、道は右に左にくねる。
 ヘルメットのなかに、ミントを思わせる新緑の匂いが届く。
 昨夜の雨で若葉が濡れているぶん、強烈に匂う。
 というものの気温は19度だから、走ると少し肌寒い。
 
日陰が心地よい初夏の秩父
 山伏峠を越えると、秩父におりる。
 すぐ道に迷う。
 秩父は新しい道が増えていることもあるけれど、そもそもアップダウンが多くて、道ばたに停車して地図を確かめることができない。
 単車には悩ましい街。
 小鹿野への道案内を見つけたので、予定を変更して、先にお昼ごはんをいただくことにする。
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