画像の左側に、湯屋が伸びる。
貸宴会場の棟もあって、設備は大きい。
10時の開店まで、開店待ちの地元のお年寄りたちと立ち話。
おばあちゃん「きのう一泊したんね。きのうは寒かったでしょ〜?」
僕「昼神で午後ね。寒かったですよ」
おばあちゃん「このころ、あるんだ。ここいらは。ああいう寒い日が」
おじいさん「今日はいいね。日陰にいると、風がとおってね。快適だぁ」
開店時刻になって、立ち話中止。
皆さんと入館する。
館内は造りがシンプルで清潔。
浴槽は、ヒノキの枠が豪華な内湯、岩に囲まれた露天が2つ、そしてサウナ。
かけ流しの源泉が満ちています。
結論から先に言ってしまうと、素晴らしい名湯です。
温度は熱め。
ちょっと青みがかった透明なお湯は、肌あたりが柔らかくさらさらしたもの。
かけ流しのお湯は、鮮度が素晴らしい。
また身体に圧は感じないのに、効能だけがずんずん入ってくる感じがたまらない。
泉質はアルカリ性単純温泉と一般的なのに、泉質だけで温泉は語れないものです。
風呂あがりの温浴感は優しいものでした。
旅の目的となり得る温泉です。
文句なくお薦めします。
(左)露天風呂のある湯屋。
露天風呂から見えるのと同じ眺め。
建物の背後も杉林ですから、温泉全体で森林浴を楽しむようです。
まさしく、きこりの湯。
倉屋温泉を発つと、裏木曾街道を戻ります。
ふたたびの快走路。
ヘルメットの風防をあげて、清流をわたる風を楽しむ。
風が、新緑の匂いも届けてくれる。
木立ちの下では木漏れ陽がきれい。
路面にわだかまる木の影を、次々と通過します。
風呂あがりということもあるけれど、木陰は涼しく快適です。
おじいさんが言っていたとおりである。
思わず「おんぽいェ〜」と、つぶやいてしまいました。
僕はこの街道の爽やかさを、一生忘れないだろう。
中津川ICから中央道にのります。
お昼ごはんは、この並びのお食事処(辰野、小黒川、駒ヶ岳)でいただかないと。
まずは駒ヶ岳SA(復路は上り側になります)へ立ち寄ります。
「倉屋温泉・おんぽいの湯」 0573-82-5311
中津川市付知町1929-1 入浴料 ¥700-