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2005年8月24日
マッドペインティング(泥絵)の教材化と実施報告
細川 雅史 (淑徳小学校)
●自然を再認識する教材の開発〜マッドペインティング(泥絵)による教育効果と評価・「ミニ総合学習」へ向けて〜
●「理科嫌い」の意識を減らすための試み〜マッドペインティング(泥絵)を利用した効果と評価〜
 過去3か年にわたって,足もとの大地に注目し,地面を構成している「土」を利用して自ら天然の絵の具を作って絵を描く「マッドペインティング(泥絵)」という活動を考え,5年生児童に対して実施を試みた。児童の行動に大きな変化が見られ,親子間に良いコミュニケーションが生まれる効果があったなど,予想以上に様々な教育効果が確認された他,「理科嫌い」の児童に対しての効果も検証し併せて報告を行った。

Posted by okada at 09:46


2005年8月23日
生命のつながり

田中 司 (立教小学校)
「神様は何のために宇宙をつくったのか」という問いに挑戦した5年理科の試み。
 これは理科プロパーの問題ではない。価値観の問題である。しかし、現代の学校教育においてそのような価値観を問題にする場面は設定されていない。そこで、学問の専門分化がなされていない未分化な子ども時代であるからこそ、理科の授業でこの問題にふれておく意味があると考えてこのような単元を設定した。
 週1回、40分の授業、14回分の授業実践の発表である。
 子どもたちに是非とも伝えたいメッセージは、
「神が天地創造をした目的は『愛』の実現である。人間は子どもを産めるようになるまで20年かかる。その20年ですべきことはその『愛』を知る事である。」
 限られた時間の中でこのメッセージを子どもに伝える最良の手段は、黒板とチョークと対話であると考えて、宇宙のはじまりから、生命の誕生、受精の進化、人間の誕生、心の誕生までの流れを、毎時間子どもたちに書いてもらっているリアクションペーパーのまとめを中心に発表した。

Posted by okada at 17:17


化学の実験は楽しい”〜プラスチックから環境問題を考える〜
松林 昭 (光華小学校)
 日頃、私達がよく使っているペットボトルやプラスチック類には、どんな成分が含まれているのだろうか。プラスチック類を燃やして、ダイオキシンとの関係を知り、実験を通して、プラスチック類の正体をさぐります。そして、プラスチックから環境問題を考えてみた。
Posted by okada at 16:56


“化学の実験は楽しい”〜プラスチックから環境問題を考える〜
松林 昭 (光華小学校)
 日頃、私達がよく使っているペットボトルやプラスチック類には、どんな成分が含まれているのだろうか。プラスチック類を燃やして、ダイオキシンとの関係を知り、実験を通して、プラスチック類の正体をさぐりました。そして、プラスチックから環境問題を考えてみましょう。
Posted by okada at 16:43


6年 ものの燃え方と空気

川ア 秀夫 (国立音楽大学附属小学校)
目に見えない気体の授業は、大変難しい単元で、毎回苦労しています。今回、酸素は、自ら燃えない気体であって、ものを燃やすのに必要な気体であることを、いかに児童に認識させるかに特に重点をおいた授業を試みるために、実験器具を作成し、授業実践計画をたてました。ろうそくを燃やして気体の変化を発表しました。

Posted by okada at 15:49


パソコン教室での映像・画像教材を使った授業形式
村田 淳 (精華小学校)
 「パソコン教室で子どもが各自でいくつかの映像教材(ファイル)を見る、それを説明する文例を書き写す」という授業形式を提案した。1人1台のパソコンを使うと、各自のペースで学習が進められる。また、文例を示すことで、子どもの視点を絞ることができる。3種類の実践と子どもの事実を、授業の映像などを交えて発表した。
Posted by okada at 15:45


水環境プログラム“プロジェクト・ウエット”の紹介
三橋 正英(自由学園)
理科という教科を超えて、環境教育というものを教える機会も増えてきました。「環境教育」は取り扱う範囲や手法が広範囲なので、「土や水」「命のつながり・生態系」という点で実践を調べていたところ、プロジェクト・ウエットやプロジェクト・ワイルドに出会いました。このプログラムはアメリカで実践されているものです。このプログラムについて広くご意見をいただきたいと考え、「水」をテーマに編集されたプロジェクト・ウエットを紹介させていただきました。水の密度と温度の実験と水をこぼさないように1円玉を沈めるたり、水の表面に1円玉を浮かべるといった表面張力を利用した実験をしました。

Posted by okada at 14:54


クロオオアリの教材化
桑原 正孝 (豊明小学校)
 生命科学の急速な進歩に伴い、遺伝子研究が応用段階に入った今日、遺伝子の働きや進化を背景とした生物の多様性に関する知見は理科教育の中でどのように与えていくべきか考えています。最近は「発生」に注目して教材さがしをしていますが、今回はクロオオアリの教材化を主に飼育法についての面から紹介しました。
Posted by okada at 14:52


「天体の日周運動、地球・月・太陽の動き」をどう教えるか

矢崎 茂樹 (立教小学校)
 今回の提案は、昨年10月に国立天文台から発表された「小学生の4割が太陽は地球のまわりを回っている」と考えている調査結果に関連して、「天体の日周運動、地球・月・太陽の動き」をどう教えるかということを考えてみた。児童の発言から、地球は自分がコマのように1日で一周している。それが他の天体の動きよりはるかに早いから全ての天体は東から上って西に沈むように動いて見えるということを理解させる授業の案を発表した後次のようなご意見を伺った。@ヘッド・アースモデルによる地球の自転と公転を説明している先生の実演。A宇宙から見るのと地上で自分が見るという視点の移動は3年生には難しいという意見。B太陽系のモデルは幼稚園児でもわかるから、幼い頃から知らせておいて、その上で理科の授業で説明するという順番が良いという意見。C児童に観察させる事が大切で、それを先にすべきという意見。D電球をずっと太陽として教室にぶら下げておいたら良かったという意見。E子どもの視線で見えることから教えていくのが良いという意見をいただいた。

 
 
 

 

Posted by okada at 14:45


寸劇を取り入れた理科学習
草野 健 (昭和女子大学附属昭和小学校)
 本校では総合学習の報告会で劇形式の発表を行っています。しかし、理科の学習の中に劇形式の発表を取り入れたことはありませんでした。そこで、6年生の水溶液の学習中に劇発表を行ってみました。また、GEMS(米国で開発された科学・数学のカリキュラムの1つ)で紹介されている劇についてもお話しました。
Posted by okada at 14:20


サンゴ・オウムガイ化石を使ってプレートテクトニクスの不思議に迫る授業
岡田 篤 (精華小学校)
 神奈川県の丹沢山地から、南の海でしか生息しないサンゴ、オウムガイの化石が産出する。丹沢山地は、1500万年前、南の海にあり、プレートの移動とともに北上し、現在の神奈川県に付加した。これらの化石が、丹沢はかつて南の海にあったことを証拠づける決定的なものとなった。
 これらのサンゴ、オウムガイ化石を使って、授業を行った。子どもたちの驚きと感動の様子、そして化石の授業活用方法などを報告する。
Posted by okada at 13:50


楽しい理科実験・ものづくり
八尾野 幸代子 (百合学院小学校)
 今回も「安くて」「簡単に」できるものづくりあれこれを紹介しました。 不要になったCDとゴム風船で作るホバークラフト、ビー玉で作るきらきらアクセサリー、尿素で作る結晶などです。以前に紹介したものも交えていましたが、参加していただいた先生方と楽しく実習できました。いない方には楽しんで作っていただけると思います。いろいろな授業の最後のお楽しみに、科学クラブのネタに、活用していただければうれしいです。
Posted by okada at 13:50


身近な樹木の特徴を楽しく覚えるために
谷垣 征和 (須磨浦小学校)
 植物分野の学習は、とっつきにくいと感じる子どもが多く、こと樹木に関しては、日頃目にはついても、どの樹木もその違いが分からなければ、子どもたちにとって、それは「ただの木」で終わってしまいがちです。一つ一つの樹木の違いを知り、名前を覚えることは、樹木の学習の第一歩と考えます。今回は、樹木の名前とその特徴を楽しく覚えるための手だてとしての実践を2例報告しました。
Posted by okada at 13:49


制限された環境でデジタル教材を活用する授業例とその方法

笠原 正大 (洗足学園小学校)
  PCで利用できるデジタル教材を用い、「反復視聴」「部分視聴」など教材の特性を生かした授業を試みました。メダカの観察など、特に生物単元で、実験・観察とデジタル教材の相互効果をねらった授業を報告しました。また、こうした教材を自然に利用できるよう、実際に行った工夫や用いたソフトウエアの利用法など、授業に役立つと思われる情報も併せてまとめました。

Posted by okada at 11:57


ニワトリの卵と受精 その2
玉井 裕和 (近畿大学附属小学校)
 昨年の提案に、自分の反省を加えて授業の設計を変えてみました。
メダカとタラ・サケ(魚類)の卵で、生命をバトンタッチしている『卵』の『胚』と、その栄養分である『卵黄』を知らせます。
 水から離れたニワトリ(鳥類)は、卵に水タンクの『卵白』と、水の蒸発を防ぐための『卵膜と殻』を具え、卵を乾燥から守りました。一方、そのために、体外では受精できなくなり、体内受精の新しいシステムを創り出しました。
Posted by okada at 11:56


ちょっとした体験を理科の授業に取り入れる試み
松澤一仁(聖心女子学院初等科)
 理科部会の研究主題は、「おもしろい授業をつくる」となっています。昨年の夏以降子どもたちが体験や実感を通しておもしろそうであった筆者の理科の授業を紹介させていただきました。4年生・注射器で大きなマシュマロ・ペットボトルの空気砲・死なないメダカ・水分子の寸劇・ブタンガスの変化・不思議!カタバミの葉、5年生・太陽熱調理・指を水に入れると重さは?・スーパーボールの実験・ヨウ素液が透明に…等、6年生・燃えないハンカチ・魚の腐敗実験・単子葉植物の光合成・エキジョーカ現象等です。
Posted by okada at 11:48


4年生星座の学習でブラックライトを使用して指導した試み
石崎幸男(城星学園小学校)
 星座の学習を楽しく学べるものにしようと考えてみました。冬の星座については少し工夫してみました。一通りの学習の後で、自分で自由に星をつないで星座を作り蛍光ペンで描かせました。
 併せて星座伝説も作らせてみました。理科室を暗室にし、ブラックライトだけの光で照らしそれぞれが作った星座を発表させました。知ること中心の学習から個人の創意工夫を生かした総合的な学習へのひとつの工夫で子どもたちも楽しんで活動できたと思います。今回は、部屋を暗くして実際にみなさんに見てもらいながらの発表になりました。
Posted by okada at 10:56


小中一貫カリキュラムと5・6年生の年間指導計画

吉水 豊 (武蔵野東小学校)
 武蔵野東学園では、小学校と中学校の理科教員が協力して小中のカリキュラムを物理、化学、地学、生物という観点でまとめた単元指導表を作成しています。指導要領改訂後の削減内容でも必要と思われるものは残し、指導学年も適当と思われるところに動かしております。今回は特に私が担当している5,6年生の年間指導計画を中心に紹介しました。自作実験(自分たちで実験計画を立てて行う実験)やサケの飼育、木の葉化石の取り出しといったことを行っていることが特徴です。

 

Posted by okada at 10:55


実験記録用紙と観察カードを用いた授業の実践報告

瀧場進・西川浩輔(国本小学校)
マスコミなどでは「理科離れ」が叫ばれていますが、正直、われわれ理科を教えている教師には実感がないのではないでしょうか?相変わらず理科は学校でも人気教科です。
 本校では「理科好きな子どもを育てよう」という目標のもと日々楽しい教材の研究開発に努力しております。その研究の一環として、実験記録用紙と観察カードの指導を研究しました。最適な書式を模索し、効率的にカードを評価する方法を実践してみたのでそのことについて発表させていただき、ご意見を伺いました。

Posted by okada at 10:50


3年生の天文単元の学習について
岩渕正文 (追手門学院小学校)
 昨年10月14日にあった部分日食を、3年生の日なたと日かげをくらべよう」の単元の中に組み込んで授業をした実践記録を発表しました。単元の内容にとどまらず、太陽の姿を実際に見せました。児童の想像していた太陽を実際に見た時の感動を踏まえて、単元の切り口を改めて考えてみました。
Posted by okada at 10:33


もののとけかた、食塩が溶けるようす・出てくるようす
戸田山正宏 (湘南白百合学園小学校)
 ものが水にとけるとはどういう状態か、子どもたちにとってイメージすることは意外に難しいところである。今回は、食塩の粒に注目させた。とけるようすでは、ゴム栓をしたホースに食塩の粒を落としたり、また、出てくるようすでは、黒の画用紙に食塩水で絵をかき、水を蒸発させたりという実験を行った。そのことについて、子どもたちのノートの記録とともに報告した。
Posted by okada at 10:33


水槽を作ってみよう
大澤 知由(立教女学院小学校)
 防水の問題などもある為、普通は水槽を作ったりせず、市販の水槽を使う事が多いと思います。しかし自作をすれば目的に合った水槽を手に入れる事ができるのです。今回はその制作課程と成果に関して報告させていただきました。
Posted by okada at 10:28


卒業研究(お気軽編)
河合幸仁 (国立学園小学校)
 本校ではほぼ全員の児童が中学校を受験します。それに対応した授業を行うのですが、入試が終わってから「これだけではいけない」という思いがありました。そこで、静岡雙葉中学で理科を教えている清邦彦先生が、中学1年生に課した夏休みの自由研究をまとめた本「女子中学生の小さな大発見」を参考に、残された時間を使って卒業研究をすることにしました。身の回りにある疑問に、子どもたち自身の手で取り組んだレポートです。子どもらしい発想と取り組みで、おかしさの中にはっとさせられるものがありました。
Posted by okada at 09:56


4年生月の見え方の授業

雲雀丘学園小学校理科部(雲雀丘学園小学校)
4年生の「月の見え方」についての提案です。太陽・月・地球の位置関係で見え方が変わる月。4年生には難しい内容ですが、できるだけ分かりやすく、実感できるような装置を工夫してみました。実物を見ていただき、ご意見をいただきました。話し合いでは、

・4年生には内容が難しい。
・理論的なことより、まずしっかり観察することが大切。
・装置の改良点
などが出ました。このご意見を参考に、よりよいものを考えていけたらと思います。

Posted by okada at 09:52


君もお天気博士になろう
加納 秀樹 (明治学園小学校)
 昨年の九州地区の研修会で「君もお天気博士になろう」という中単元を組み立て、授業公開とともに発表しました。内容はインターネットで得た気象情報を使って、子どもたちが天気予報を立てる授業です。本来、自然科学は帰納的な研究と演繹的な研究の二つが両輪となって発展してきました。そこで、今回は演繹的な学習スタイルをまとめの段階で取り入れ、実際の場面でそれを応用する力を育てたいと考えて挑戦しました。
Posted by okada at 09:52


シール用紙を理科教育に
水谷 恒雄 (清泉小学校)
 理科を身近に感じてもらうための環境づくりを続けています。なお一層学習意欲を向上させることを目的に、実験カードなどをまとめて整理するファイルの表紙に検印のかわりに、シールを添付する取り組みをはじめました。その方法とペーパークラフトのオニヤンマの作り方の実技指導をいたしました。
Posted by okada at 09:32


2005年8月21日
17年度大会速報

今年も、日私小連理科部会速報をお届けします。
日私小連大阪大会、2日目の昼頃より順次発信いたします。
各教員の研究発表の紹介を記録として残します。

Posted by okada at 10:58