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2007年8月29日
自然科学と小学校理科 

自然科学と小学校理科  田中 司(立教小学校)

 この理科部会には、自然科学者のジャンルに入る教師もいるが、僕を含めて多くの理科教師は、自然科学者ではない。つまり、自然科学を研究する学者ではなく、小学校理科教師である。それでは、小学校理科教師と自然科学者は、どう違うのか。小学校理科と自然科学はどう違うのか。最後の夏の研究会に当たって、その辺りの事を考えてみたい。

 結論を先に言うと、自然科学にはメッセージ性は必要ないけれど、小学校理科にはメッセージ性が必要である。それは、物語性と言っても良いと思う。換言すると、小学校理科教師は、人間と自然科学の関係を問われる職業であると思う。それに対して自然科学者は、自然科学だけを問題にする人間と言える。

 勿論自然科学者も社会生活を営む人間であるから、人間としての社会性は常に問われてはいるが、その人の自然科学プロパーの世界とその人の社会性とは無関係と言えるのではないであろうか。

 

Posted by okada at 08:33