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2005年5月6日
半日研修会


 
今年の半日研修会は、生命の星地球博物館企画普及課長、学芸員、平田大二氏の講演会を実施いたしました。
 
平田氏は、博物館と科学、学校教育を結ぶための手だて、博物館からのアプローチを中心にお話してくださいました。
 
ある学校から岩石園を整備したいから来て欲しいという依頼を受けた際、「単に岩石名を教えるのは簡単だが、それでは先生と子どもたちのためにならない。先生や生徒と一緒に岩石を分類したり、名前を調べる活動をする、その中でわからないことに遭遇し、質問されたら答えていく、または図鑑・資料提供や調べ方のサポートする、そうしたスタンスをとっている。実際に、そのようにして作られた岩石園は、先生と子どもたちのオリジナルのものとなる。学校と学芸員の間で、こうした関係を築いていきたい」という印象的なアプローチを紹介してくださいました。
ゲストティーチャーとして授業を頼まれる場合も、知っていることを講演するのではなく、その担当の先生とよく打ち合わせをし、一緒に授業をし、博物館だからもっている情報を提供していくことにしているそうです。
 
そのほかにも、気軽にメールでわからないことを質問したり、博物館を自分のもとして、資料、情報、実物を活用して欲しいとのことでした。
教科書にも「博物館を利用しよう」というページが載っています。理科授業の充実に向けて、それぞれの先生方の有効利用を探って欲しいものです。
 
 
 

 
精華小学校理科室にある生命の星・地球博物館関連の出版物。教員の研究、子どもたちの調べ学習に活用。こうした書物に当たることも博物館利用の一つでしょう。

Posted by okada at 15:45