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2005年4月9日
博物館の有効利用事例 ワークシートを持っての見学会

博物館の利用方法としては、学校で見学会を実施することも多いと思います。
精華小学校で実践中の見学会とそのワークシートを紹介します。
ご参考にどうぞ。
 

見学ワークシートと見学風景

Posted by okada at 20:46


2005年4月8日
平田氏の紹介

半日研修会講師の平田氏の業績や経歴的な紹介はこれまでアップしたとおりです。今回は、平田氏を講師にお招きするに至った経緯を交えて紹介いたします。
 
生命の星地球博物館が主催する「地形地質観察会」に参加した際に、非常に丁寧にやさしく参加者に語りかけてくださり、この方からたくさん吸収したいと感じたのが、最初の出会いでした。
その後、地学の授業に当たりメールで質問をすると、大変丁寧に教えてくださいました。
昨年夏、カナダのロッキー山脈バージェス頁岩(カンブリア紀の化石の宝庫)へ行ったことを報告すると、博物館での発表の場を設定してくださいました。そして、昨年10月博物館で、理科部会と学芸員合同研究会において、「バージェス頁岩見聞記」をお話させていただきました。
その会のあと、平田氏は、理科部会のメンバーに対して、「博物館と学校教育の連携としてこれから何をどうやっていくべきか」を強く求められました。平田氏のこの情熱に打たれ、さらに詳しくお話をする機会を得ました。
 
平田氏のお考えは以下です。
・博物館は開かれ、子ども、教師、親にとって自分のものとならなけれいけない。
・学芸員が講義をするだけでは、先生や子どものものにならない。
・博物館や学芸員は情報を持っているが、子どもたちの現状は先生方がよく知っている。両者の専門性を合致させて博物館と学校を結び、(理科)教育を作っていきたい。
・先生が授業を作る中で、学芸員や博物館のモノや情報を利用する。先生の「力とモノ」になる教材を作る、学芸員はそのサポートをする。
 
平田氏は、専門学芸員と、企画普及というお立場から学校教育、理科教育についても、大変よく事情を理解されております。
 
今回の研修会も、単にお話を伺って終わりではありません。先生方がどう博物館と向き合い、利用し、授業の向上に役立てるか、そのきっかけの場面の提供です。どんどん質問し、問いかけて、自分のモノになる何かをつかんでください。
 

Posted by okada at 20:51


2005年4月6日
半日研修会講演内容と講師紹介

半日研修会の講師を紹介いたします。
経歴や実績をご覧の通り、地学がご専門の方ですが、今回は、博物館の企画普及課課長というお立場から、博物館の有効利用という視点でお話をしていただきます。
また、参加者とディスカッションをすることも予定されています。
 
講師
平田大二氏 <生命の星・地球博物館 企画普及課課長 専門学芸員>
 
1 経歴
1979年 横浜国立大学教育学部地学科卒業
1979年 神奈川県立博物館(現県立歴史博物館)に学芸員として勤務
1995年 神奈川県立生命の星・地球博物館に異動
 現在に至る
2 現在の研究内容
(地質関係)
 博物館に就職して以来、三浦半島に分布する三浦層群などを中心として、神奈川県内の地層や岩石について研究を進めてきました。できれば、あと10年間で、新しい神奈川県の地史をまとめることができればと考えています。そのデータベースも、仲間と構築中です。
 また、ここ10年ほどは花崗岩の成因論や大陸の形成過程についても興味をもち細々と勉強をしています。さらには、現在海洋プレートと中央海嶺が沈み込んでいる南米チリやパタゴニア地域の海外調査にも参加しています。
(地学教育関係)
 生命の星・地球博物館に来てからは、仲間たちと新しい地球科学教育の模索を始めています。博物館の特徴を最大限に生かし、新しい道具と方法を開発し、新しい概念でもって、さまざまな利用者のニーズにこたえられる博物館活動を展開したいと考えています。「だれでも、いつでも、どこでも、いくらでも」がキャッチフレーズです。学校教育との連携も重要な課題です。地球科学を通して、子供たちや市民が自然について感心をもち、自然とのかかわりについて考えてもらえるような展開をしていきたいと考えています。
 
3.著書
1994 新しい地球史, 神奈川県立博物館編.有隣堂,横浜.共著.
2000. かながわの自然図鑑1「岩石・鉱物・地層」, 神奈川県立生命の星・地球博物館編,有隣堂, 横浜. 共著.
2001.CD-ROM版神奈川の大地−岩石・鉱物・地層・歴史−.神奈川県立生命の星・地球博物館・EPACS編,有隣堂,横浜.
2003. 新訂版日曜の地学20 神奈川の自然をたずねて.築地書館, 東京. (分担執筆)
2003. 新版神奈川県地学のガイド 神奈川県の地質とそのおいたち,コロナ社, 東京.(分担執筆)
2004. 伊豆・小笠原弧の衝突−海から生まれた神奈川−.有隣新書.有隣堂,横浜.(編著)

Posted by okada at 13:40


アンケートの御礼

博物館アンケートは、多くの先生方のご協力をいただくことができました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
未提出の方も半日研修会理科部会には参加できますので、
安心してお越しください。
研修会について、追加の詳しい情報を発信しますので、時々チェックをお願いします。

Posted by okada at 08:02