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2009年9月22日
理科部会発表速報について
平成21年度日私小連大会理科部会の研究発表を速報、また記録として、このページにアップしております。理科部会では、毎年持ち寄りによる発表を基本として、例年20本前後の発表が行われます。


 発表は、個人、グループのどちらもOKで、内容も授業研究、教材研究、学術的研究など広範囲にわたり、また分野を問いません。自分の問題意識を、資料を持ち込み提案し、互いに議論し合います。
 この方式も20年以上も前に、「B5用紙1枚の資料でも良いので誰もが持ち寄ろう」をキャッチフレーズに始まりました。


 これらの発表記録は、かつては冊子にもまとめられてきましたが、平成12年度より理科部会のホームページ(理研ウエブ)に、アップロードすることになりました。記録として残るだけなく、パソコンからいつでも誰もが記録をたどることができ、また研究が蓄積されていくことをねらっています。今年度現在で10年分の研究発表がアップされていることになります。
 
 これらのデータは、現在は神奈川地区理科部会(私小協理科部会)が管理し、
私小協理科部会のページから閲覧できるようになっています。

Posted by okada at 09:23


2009年9月21日
骨と筋肉の動き〜整形外科医の協力を得て〜

三宅昌丈(雲雀丘学園小学校理科部)
4年生の単元「人の体のつくりと運動」で、関節・骨格・腱の役割をわかりやすく子どもたちに理解させるため、専門家(整形外科医)の協力をいただきながら授業を計画しました。膝関節の大きな模型や、骨のレントゲン映像、手のひらの骨の動画などを提供していただきました。さらにWEB上で動かすことができる「3D人体教科書」というソフトも使わせていただきました。これらを活かすよう、授業の計画をたてました。映像教材だけでなく、関節や筋肉の仕組みを実感させるために自作教材もつくってみました。その実践を報告しました。
「3D人体教科書」は反響が大きかったです。自由にアクセスし使っていただけるものではないので、興味を持たれた先生は雲雀丘学園小学校の三宅(m-miyake@hibari.ed.jp)まで連絡してください。
 
 

Posted by okada at 09:11


カイコの観察
戸田山正宏(湘南白百合学園小学校)
 3年「昆虫の育ち方」の単元をカイコの飼育を通して実践しました。子どもたちが、観察をする際にどんな視点を持って見るかによって、同じものを見ても気づきが異なってきます。そんな視点の持たせ方に留意しながら授業を行いました。子供たちの観察カードや日記とともに報告しました。
Posted by okada at 09:10


人や動物の体 実践報告
三股奈津子(横浜英和小学校)
 6年生に「人や動物の体」という単元がありますが、ここで学習する循環器系の実験をご紹介しました。他の先生方のご意見を伺いながら、よい話し合いの場になりました。
Posted by okada at 09:10


「水の通り道」の授業実践
谷垣征和(須磨浦小学校)
 学習指導要領の改訂に伴い、「水の通り道」が新家庭として6年生の学習内容に復活しました。顕微鏡で気孔を観察するにあたり、ムラサキツユクサを使って、表皮をはいで観察する方法が教科書に掲載されていますが、それ以外の葉となると、この方法では難しいものです。今回は、爪化粧料を用いて、気孔の複製をとる方法で、子どもたちといろいろな植物の葉や茎、花や実などの気孔の観察をしましたので、その実践を報告しました。
Posted by okada at 09:09


でんぷんから水あめ作り
瀧場進(国本小学校)
 でんぷんをジアスターゼによって消化して水あめにする実験について発表
します。沈殿物の発生を抑え、収率を上げる方法について研究しました。
合わせて生卵を使った妊婦体験の様子につても報告しました。
Posted by okada at 09:09


植物(水草)の光合成
竹内幸夫(星美学園小学校)
 土で植物栽培をして、光合成の実験を行うと、デンプンができることはヨウ素デンプン反応で確認できる。しかし、そのはたらきの中で発生する酸素がどのようにまた、どれだけ発生するかはあいまいである。気体の発生を確認する方法は、水中での泡であることに着目し水草で行うこととした。水草をペットボトルに入れ気体の発生状況を観察し発生した気体が酸素であるか実験した。参加者の皆様からのご意見や良い実験方法も教えていただきました。
Posted by okada at 09:08


5年生 種子の発芽と成長
目黒星美学園小学校
川崎秀夫
 インゲンマメとダイズのデンプンを調べる児童実験を実践したので報告しました。簡単な実験をして説明しました。ダイズの発展として豆腐作りも説明しました。
Posted by okada at 09:08


ちょっとした体験を理科の授業にとり入れる試み(11)

松澤一仁(聖心女子学院初等科)
 長いものか短いものか、この題で発表させていただいてから11回目になります。昨年夏の発表から1年間、4、5、6年の理科の授業で、児童が体験しておもしろそうであった実践を報告させていただきます。また今回は、過去の実践も含めて、十分準備をして授業に望んだにもかかわらず失敗をしてしまった実践も報告し、その原因と対策を自分なりに考えたものも発表しました。
 

Posted by okada at 09:07


デジカメを使った興味を持たせる理科授業
長田朋之(光塩女子学院初等科)
 理科では様々な科学事象を扱いますが、理科室で実験が行えるものはその一部だけです。実験ができない分野において、いかにして子どもたちに興味をもたせ、わかりやすく教えるのかということは理科における大きな問題の1つです。
 今回、理科の授業においてデジタルデジタルカメラを活用した、授業の実践方法を提案しました。機材を追加購入する必要もなく、一般的なコンパクトデジカメが1台あれば、すぐにでも授業に取り入れることができます。
Posted by okada at 09:07


子どもたちのスケッチをさらに一歩上達させるために

聖徳学園小学校
   三輪広明
 
 3年生のこん虫の学習で写真をみながらスケッチを描かせました。縁取って描く子どもがいたことからスケッチ指導にどのような指導が必要か考えまとめました。各部の意味を考えさせ、またどこから描き始めればよいのか考えさせることで解決できることもあるのではないかと考えました。
 

Posted by okada at 09:06


6年生 宇宙連詩実践報告
福岡雙葉小学校
渡邊明彦
 福岡雙葉小学校では、昨年JAXA(宇宙航空研究開発機構)が進めている宇宙連詩のプロジェクトに参加しました。
 連詩自体は国語科の内容になりますが、宇宙という大きな視野から詩をつくっていく上で、子どもたちも宇宙に興味を持ち、宇宙を身近に感じはじめるようになりました。4年、5年、6年と3学年実施しましたが、今回はその中の6年生の実践を報告させていただきました。
Posted by okada at 09:06


ものの燃えかたと空気
矢崎茂樹(立教小学校)
 学図の教科書にあるこの単元の中で「ものが燃えた後、空気はなくなったのだろうか」ということを調べる実験がある。ろうそくが燃える前の空気と燃えた後の気体の体積は同じであるということを確かめる装置を作り提案した。ろうそくが燃えて生じた熱で、気体の体積が膨張し、それが冷えると体積も元と同じに戻ることが確かめられた。しかし、装置は改善の必要があり、参加者からご意見をいただくことができた。また、酸素の中で鉄を燃やす実験で、参加者にお配りしたプリントの通りステンレスの金網を燃やした場合、溶けた鉄の玉が落ちて集気瓶が割れてしまった。この金網でやる方法は材料や操作方法にまだ課題が残ることがわかった。最後に、発火合金による火起こしの提案をした。良く火の粉が出るのは確かであるが、火の粉がパッと光ってすぐ暗くなってしまうことから、火口にきちんと点火するかどうかという質問が出た。これは、火口に点火するまでを演示するべきだった。以上色々なご意見を頂戴して参考になった。
Posted by okada at 09:05


安い!!楽しい!!簡単!!ものづくり

天井比呂(雲雀丘小学校)
八尾野幸代子(百合学院小学校)
渡辺真吾(甲南小学校)
 「ペットボトル顕微鏡」と「スライム時計」、「おだんごパズル」、「回転スネーク」を紹介しました。見て、頭をひねって、気分さっぱり!!たくさんの先生方に実際作っていただき、2学期のおみやげとしてもらいました。
 

Posted by okada at 09:05


風で動くおもちゃ・ゴムで動くおもちゃ
立花香織(雙葉小学校)
 新学習指導要領では、「風やゴムの働き」についての単元が3年生の学習事項として追加されています。本校では風の働きとゴムの働きを別の単元に分け、それぞれおもちゃ作りを通して風やゴムの性質を調べる授業を行いました。
Posted by okada at 09:04


マイクロスケール実験

五十嵐泰司(立教小学校)
 5年生のものの溶け方の単元で、毎回多くの食塩やカリミョウバンを使い、また、処理や準備がたいへんでした。RIKATANという雑誌にマイクロスケール実験という内容をみつけ興味を持ちました。ものの溶け方でこのマイクロスケール実験は可能なのか試した結果を報告しました。
 

Posted by okada at 09:04


理科の授業を楽しく行うために気をつけること
西川浩輔(国立音楽大学附属小学校)
 授業時間内に児童がケガをしてしまっては、せっかくの楽しい授業も台無しです。特に理科は、他教科と比べ非常にケガをする要素が多い授業です。東初協理科部会第9回若芽の会で話し合われた内容をまとめました。児童のいっそうの安全確保のため、理科の授業に関わる安全面への対策や対応など、多くの先生方からのアドバイスをいただけ、共有できました。
Posted by okada at 09:03


ペットボトルの中でろうそくの火を燃え続けさせよう

6年ものの燃えかたと空気
中西雅子(湘南白百合学園小学校)
  発表の概要:『ものの燃えかたと空気』の単元で、ペットボトルを使って実験を行いました。教科書の指導書では、単元の最後に扱っている授業ですが、「ペットボトルの利便性」「6年生最初の単元」「再実験可能」ということを考え、導入として扱ってみました。「ペットボトルの中でろうそくの火を燃え続けさせるには、どことどこにあなをあけたらよいか」を実験します。授業の様子を子どもたちの記録を通して報告しました。
 

Posted by okada at 09:02


電流のはたらきを実感する
山田亮(追手門学院小学校)
 教科書の内容は、導入で電磁石を使っていろいろと遊んで、電磁石の性質にせまろうとしている。今までの授業展開は、キットを購入し、電流一定のもとで巻き数を変えることで磁力がどうなるか、巻き数一定のもとで電流の強さを変えて磁力を調べるなどしていた。今回は、導線に電気が流れることで磁界が発生することをはじめにおさえる必要があると考えた。また、電磁石は身近なものとはいえないので、導線(コイル)に電気が流れると、磁界が発生し、中にある鉄が磁石となることを”実感”させることが大事であると考えた。教科書とは違った展開を試み、教具開発を行った。
Posted by okada at 09:02


紙飛行機で飛行の原理を
国立学園小学校
河合幸仁
今の子どもたちにとっては、当たり前になっている「飛行機が飛ぶ」ことですが、そんな子どもたちに、簡単な工作で飛行の原理を学ばせることが出来ないかと思い、紙飛行機を作って飛ばす授業を思い立ちました。
 6年生の中学入試後の時間をあてたので、実際に授業をした機会はまだ少なく十分な内容ではありませんが、紹介させていただきました。紙飛行機の工作と調整は微妙な操作なので、子どもが工作すると形は何となくできても、飛行をコントロール出来るようになるまでが難しいです。子どもの工作と実験に合った機体をさらに研究して、続きを発表出来るようにと思いました。
Posted by okada at 09:01


液体の暖まり方を調べよう
大澤知由(立教女学院小学校)
 「若芽の会」で、液体の暖まり方の教材として「ヨウ素液とデンプンのり」を教えていただき、授業で活用させてもらっています。さらに今年度は「サーモインク」も手に入れ、テストしました。これらの実践・研究結果を発表させていただき、熱の伝導単元に関して情報交換の場となりました。
Posted by okada at 09:01


「太陽光と生態系の関係」への関心を促す教材の開発と授業実践

松林昭(光華女子学園光華小学校)
 現在、エネルギー資源の問題が世界のどの国においても、重要な社会問題として議論されている。これは、政府や研究者だけでなく、私たち国民一人一人の問題である。そこで、これからのエネルギー環境教育はどうあるべきかを探る試みとして、1) 日本におけるエネルギー環境教育の現状と課題の分析、2) 小中学校理科教科書や教材資料の調査、3) 光エネルギーと生態系の関係に着目した教材開発と授業実践、を行った。
 

Posted by okada at 09:00


植物が大!好きな子どもを育てる
村田淳(精華小学校)
 単に自然に触れさせるのではなく、教師が意図的に活動を工夫することで、さらに植物に興味を持ってもらえるような実践を2つ提案しました。
 子ども用の図鑑「わくわくずかん 植物はかせ」(正進社)を活用して、身近な植物探しをしたり、実物標本を作ったりしました。授業で子どもたちが使うことを目的に編集した図鑑で、授業以外の場面でも子どもたちは熱中します。
 また、夏季教室で見つけられる植物の名前を覚えるゲームをつくりました。これも大熱中です。名前を覚えた後なので、子どもたちは歩きながらいくつも山の植物をみつけて、喜んでいました。
 このようなことを、教師自身がわくわくしながら、楽しそうに教えるから、子どもたちも何だか楽しそうだと感じてくれるのだと思います。
 「ビデオの様子をみて、楽しく予習をして好きになっていくきっかけを教師がつくることが良いと思いました。わくわくずかんなど学校で取り組んでいきたいと思いました」などのご意見をいただきました。
Posted by okada at 09:00


見えないものを観る
萩野友紀(聖ヨゼフ学園小学校) 
 児童には、様々なことに興味を持ってほしいと、常日頃考えています。そこで、通常、肉眼では見えないような世界を紹介するために、いくつかの手段を試みました。ハイスピードカメラ、虫のメレンズ、高感度カメラ、などを利用して、観察する際の「視る」から「観る」への視点の移動を促して見ました。
Posted by okada at 08:59


モデル実験の充実―六年生大地のつくりと変化の実践―
荒井大輔(相模女子大学小学部)
 発表の概要 相模女子大学小学部で行われる六年生の夏の校外学習が富士山自然学校にかわり二年目となった。実際に現場に行き、火山がつくる土地の様子を観察できることを前提に、「土地のつくり・大地の変化」の学習を関連付けて展開するようにした。その中で「モデル実験の充実」をはかり、火山がつくる土地の様子を理科室で単純かつ明確にとらえられるよう、授業を計画したので報告させていただきました。また、富士山自然体験学校での学習についても併せて報告させていただき有益なアドレスをいただきました。ありがとうございました。
Posted by okada at 08:58


新しいビオトープについて
林田真治(成蹊小学校)
 本校では、新本館建設に伴って、ビオトープが作られました。昨年8月の引き渡しを受けて、半年近くが過ぎましたが、その維持、管理、活用方法には毎日頭を悩ませています。今回は、本校のビオトープを紹介することで、ビオトープや自然園を維持、管理、活用していく為にはどうしたらいいか、子どもに自然の生き物を見せるための工夫などについてみなさんと考えてみました。
 
Posted by okada at 08:58


こんなもの作ってみました

日本女子大学附属豊明小学校
辻 誠治
 昨年度発表させていただいた「豊明の植物観察1−池の平−」に引き続いて、創立百周年記念出版の一部として表題の冊子を作りました。学校の皆が「崖下」と呼ぶこの教材園は豊明の理科教育にはなくてはならないところです。この教材園ができるまでと、その後、現状と学習での利用などについてお話しさせていただきました。

Posted by okada at 08:57


子どもが発言したくなる授業を創る
『空気の分子の数が増えたから重くなった』と発言させたい
玉井裕和(近畿大学附属小学校)
 2008年度は1年生の学級担任を初めて務めました。ですから、理科の授業はしていません。そこで、今年の夏季研修会へのレポートとして、過去の授業を記録に基づいて分析してみました。2005年度の4年生、「気体の学習」の単元で、『課題5 空気には重さがありますか』という11月22日の授業の記録です。 2学期当初から、「物とその重さ」や「物とその体積」の単元を指導してきました。そこで学んだ『どんな物にも重さがあり、体積がある』という認識を基に、「物の温度と体積」の単元で《膨張》を学んだことも加えて、物の粒子的概念=粒とそのつまり具合についての認識を獲得させたいと願っている過程での学習です。自分の評価としては、この記録の授業の後半は教師の語りばかりで、失敗したと思っています。そうした失敗授業を、次にはどのように創り変えるかを自己分析してみました。
Posted by okada at 08:55