でも兵越峠のほんとうの姿は、このあとの信州側の下りでした。
杉木立ちの合い間から覗くと、ご覧のとおり。(→)
絶景というかなんというか、静岡側とはうって変わって、信州側の険しいこと!
この撮影をしたあとは、もう景色を見る余裕すらありません。
谷に落ちてゆくヘアピンカーヴが始まります。
これだけ高低差のあるヘアピンカーヴも久しぶり。
身体がつんのめりそうで、クラッチレスの愛機でも、エンジンが唸り声をあげるほどです。
また谷側に木立ちがないので、自分が崖の真ん中でむき出しとなった状態。
おまけに視線をおとす路面には、砂も散っていて…
正直ひじょうに緊張しました。
←ようやく傾斜がゆるくなって、ひと息ついたところ。
集落も現れます。
もうすぐまた、国道に合流です。
向こうに見えるのが青崩の尾根で、独特の青白い岩壁が印象的。
このガレ場の山々が、日本のトンネル技術を打ち負かしてきたと思うと、凄みさえ感じます。
ともあれ信州側は、手強い山道でした。
兵越林道を下りきると、ふたたび国道152号線に合流。
そして信州の秘境、遠山郷に到着です。
「道の駅・遠山郷」で、ひと休み。(→)
そういえば兵越峠の問い合わせをした遠山郷観光協会は、ここにあります。
あのときのお嬢さんに御礼を言うために事務所を訪れると、なんとまあ、お会いしてみると朗らかな別嬪さんじゃないですか♪
お嬢さん「いらしたんですね。無事に兵越峠を越えられて良かったです♪」
兵越峠の疲れも、いっぺんにふっとぶオヤジ(笑)
さて時刻はまだ10:30だし、せっかくの晴天だし、前回は絶景を逃している しらびそ峠を訪れてみるかな?
お嬢さん「こんどは景色が見られるといいですね。お気をつけていってらっしゃい」
こうして、また性懲りもなく山道をゆく僕。(↓)
この蛇洞林道は、前回も険しいなぁと感じましたが、こうしてあらためて走っても、やっぱりうんざりするほど険しい。
路面は荒れているし、山頂付近はこのとおりガードレールなんてありません。