信州Classic
〜 野沢温泉
2013年8月4日(日) 曇りのち雨 気温23度

 翌朝は泣き出しそうな曇り空で、出発するときから戦意喪失。
 7:50 雨合羽姿で、信州中野を発ちます。
 こういうときでしか出合えない感動の風景がある… 必ずやあるはず… と、イタコが呪文をとなえるようにつぶやいて、自分をトランス状態にもってゆきます。
 国道292号線で千曲川沿いに出ると、「道の駅・千曲川」でひと休み。(→)
 ときおり小雨がパラつきます。
 …(がっくり)。
 いかんいかんトランス状態に入らねば(笑) 
 彼方に見えるのは、朝もやにけむる木島平の山々。
 大関橋を渡って千曲川とお別れすると、R410で山を登ってゆきます。
←R410が、県道38号線と交わる交差点。
 右に行けば木島平、左に行けば野沢温泉です。
 美しい里山が、眼に染み入るよう。
 背後の山が水墨画のようにモノトーンなぶん、手前の棚田が鮮やかで、まるで灯りをともしたみたいです。
 まさに日本の原風景。
 こういう風景に出合えると、悪天候もまんざら悪くない。 

 交差点を左に折れて山を登ってゆくと、見覚えのある野沢温泉に到着しました。
 2009年にお世話になったのと同じコンビニエンス・ストアの駐車場に停めさせていただいて、まずは店内でお手洗いをお借りします。
 さてお手洗いをすませて、御礼に何か買い物を… と見回したとたん、お店がお肉屋さんに変わっている?!(汗)
僕「すみません。気づきませんでした」
ご主人「去年に、前のコンビニエンス・ストアからウチに変わったんです。いいですよ、少しなら停めておいても」
 こういうときに、ひと目で旅人とわかる姿をしていると、得ですな。
 ご好意に甘えて、そのまま愛機を停めさせていただきました。
 さっそく雨合羽を脱ぐと、入浴セットと折り畳み傘を片手に、野沢温泉を散策します。
 前回は「中尾の湯」という外湯を訪れましたが、この日は温泉街の中心にあって野沢温泉のシンボルでもある「大湯」を探します。
 時刻は9:30、曇り空のした、迷路のような街をうろつきます。
 どのお店も観光客を迎える支度で忙しく、革ジャン革パンのオヤジに声をかける店員さんはいません。
 歩いてみると、いくつか時間貸しの駐車場を発見しましたので、次回来るときはそこに停めよう…

 やがて大湯に到着します。(→)
 立派な湯屋建築。
 さかのぼれば、江戸時代に飯山藩主が湯治を広めるために建築したものだそうです。
 まさに、信州Classic。
 賽銭箱にお賽銭を入れてなかに入ると、脱衣所は独立しておらず、浴室の前の通路が脱衣スペース。
 中尾の湯より、ひとまわり狭い。
 ただし大湯の床は、重厚な石張り(中尾の湯はタイル張り)
 その中央に木枠の浴槽が2つに仕切られて、そこに源泉がかけ流しされています。
 偶然にも前客があがった直後で、誰も入浴していません。
 石の床にあぐらをかいて、持参した自分の石鹸で身体を清めると、二つある浴槽のうち、ぬるめのほうに…
 
⇒2009年の野沢温泉(中尾の湯)はコチラ
「野沢温泉・大湯」 入浴料;お賽銭
長野県下高井郡野沢温泉村
Tel 0269-85-3155
(野沢温泉観光協会)
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