4/30(土) pm3:30 この47thストリートを散策していて最初に足を止めたのは、シカゴの黒人たちがパーティなどで着ていくスーツを販売している洋服屋だった。 店にはいると、「おまえらみたいな東洋人がこの店に何の用だ!」といわんばかりに店の人間に睨まれた。 アフロアメリカンがほとんどのこのエリアでは歩いていたり車ですれ違っただけでもにらまれたり めずらしそうにこちらをずっとみられたりする。 人種の違いや収入による階層の違いで住む場所がちがうコミュニティ社会のアメリカでは 自分たちの居住区以外の人間が入ってくるのを歓迎しないのであろう。 ぼくは、ここにははっきりした目的を持ってやって来ている。そして彼らが、ただの興味本位だけで自分達の店に嫌っていることを察知したので、まず彼らに僕が日本から来たブルースミュージシャンで、ここでステージコスチュームを欲しいことをを告げた。 その瞬間からは、彼らはとても親切に接してくれるようになった。 (彼らにとっては自分が日本人でお金を持っているという認識の上でとった行動であるのはもちろん承知の上での見方であるが) 選んだスーツの色を基準にそれに似合う靴やシャツをさがしてくれたり、ハットの格好よく見える かぶり方を指南してくれたり、しまいには近所の店の連中まで集まってきて、僕の着た衣装姿を 中心に大騒ぎの記念撮影大会がいつの間にか始ってしまっていた! いろいろ話していくと、その中に1人アフロアメリカンではなく、パキスタン人の男が一人いて彼がこの店のオーナーであることが分かった。 日本では劇場未公開ではあるが、有名なラッパーで、最近は俳優としての評価の方が高い アイスキューブ が主演する、ここシカゴサウスサイドを舞台とした「バーバーショップ」という映画をご存知であろうか? その映画の冒頭でアイスキューブ演ずる床屋のとなりにあるパキスタン人が経営するコンビニに 店が閉店中の深夜にATM機械ごと強奪されて、その翌日にそのパキスタン人のコンビ二店長は あまりの惨事に途方にくれて、アイスキューブや周りの人達に当り散らす、というシーンがあるのだが、ぼくにはその映画のパキスタン人と、この洋服屋のオーナーがオーバーラップして見えた。 (話はそれるが、ぼくの去年みたDVDのフェイバリットのコメディ映画であり、まさにこのシカゴのサウスサイドに生活する人達をそのまま切り抜いたといっていいくらいの映画です。興味を持った方はぜひレンタルビデオ屋へGO デス。) <こちらからレヴューに跳べます http://b00012t3tg.dvd-jp.asin.cync.jp/ > そのときおもうに、彼はここで生きていくために沢山の苦労をしてきたのだろうなと、自分には感じられたのだった。 そしてこの後、ぼくたち OH YEAH一行にとってこの旅最大のトラブルがシカゴ到着2日目で 早くも待ち受けていたのであった!! つづきはくわしく次号の更新で! お楽しみに!!

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