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2005年8月25日
KING OF BLUESの娘とセッション

5/1 pm8:30
 
エルモア ジェイムスjrとセッションした店を出て僕達は、この日2件目のブルースクラブに着いた
Lee’Unleaded Blues にニューオーリンズ ボーを観るためだ。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここでもあわよくばセッションできれば?とおもい店の扉を開けると、どうやら様子が違う。
ニューオーリンズ ボーのLiveはこの日はキャンセルで他のアーティストに変更になってしまっているようだ!
なにやら女性シンガーを中心にリハーサルをしているようである。
しかも着いたのがまだ早かったのか、客はガラガラ。 どうしよう〜 せっかくの時間を無駄にしたくないな〜?と考えているとその女性シンガーが近づいて話しかけてきた。
「私はシャーリー キング あなたたちどこから来たの?あーそう日本から〜。だれかこの中で
プレイヤーはいるの?  そう!あなたはギターリスト?歌も? ぜひやっていきなさいよ〜 」
すごく気さくに話しかけてくれて、しかもステージのはじめから弾かせてくれるみたいだ。
 
ぼくはすぐに車にギターを取りに戻った。
シャーリー キング???  なんか名前だけは聞いたことがあるな〜?
店にもどる時に、さりげなくドアマンに彼女のことを聞いてみると、 そのドアマンは
 
「お前、BB キングは知ってるだろ?」   もちろん! 
「彼女はBB キングの娘だよ !!」
 
エ〜 ! 今日は夕方のエルモアjr に続いてこんどは あの BB キングの娘とセッション
とは!!   連れの2人も大驚きだった。
 
ぼくのスイッチは、このときまさに完全オンになって、まさに Oh〜Yeah状態になって、この日の二度目のセッションに足ステージへと向っていた!
 
次回は シャーリーとの超絶セッションのレポートをお届けします。ご期待ください!!
 
 
 

Posted by ohyeah at 18:23


2005年8月15日
エルモア ジェイムスの息子とセッション PtU 

5/1 pm6:00
 
1回目のセッションが終わってエルモアバンドのメンバー達に連れられてエルモアJrに、ぼくは
挨拶しに行くことにした。
彼はあの有名なブルースマン 故エルモア ジェイムスの息子というのにもかかわらず、日本では、まったく無名に等しい。 しかも何人かの現地ミュージシャンにも、来る前に彼のことを聞いてみたら現地でも知られていないらしい。
某ミュージシャンに聞いた話だと「ほんとうはそうじゃないのに、名前を騙るヤツもいるからな〜」
ということである。
話は少しそれるが、ブルースレジェンドと呼ばれるミュージシャンにも、サニーボーイ ウイリアムソンU(ライス ミラー)のように、当時本物の本人が生きているにもかかわらず、自分のレコードを売りたいがために自分のクレジット名そしてアーティスト名までも、シカゴの売れっ子だったサニーボーイ ウイリアムソン(ジョン リー ウイリアムソン)の名前を頂戴してしまったという逸話があるくらいだ!(当時まだEPレコード全盛期でジャケットにはアーティストの写真は載っていなかった時代の話ではあるが)。しかし、そんなことはブルースの世界では日常茶飯事であるらしい。
 
店でドリンクを買いにカウンターに行こうとするとここのお客たちにも、さっきのセッションがGOOD JOBだったと沢山声を掛けられた。
エルモアJrを含めて、メンバーたちに自己紹介を終えると
ぼくは、ここで勇気をふりしぼり本人には失礼を承知の上で、ほんとうの息子なのかを確認することにした(日本のブルースファンたちのためにある意味、本当のことを知らせたい義務感もあった) 
 
彼の答えはただ 「YES!」   しかしそれはこのあと始る彼とのセッションでの彼のPlayがすべてを物語っていた。
 
ぼくは、このセッションではブルースハープを吹いた。
しかし彼の曲はほとんどオープンDというギターチューニングのために、残念なことに、この日
ぼくはそれに合ったハープを持ち合わせていなくて、しかたなく3rdポジション奏法というマイナー系の曲に合うハープの奏法で2曲ほど吹いていたのだが、合うはずもなく、あまり良い結果が得られなかったため潔く自らステージを降りることにした。
その曲間で、エルモアJrは、バンドのベーシストに「何故あの男は、ハープを吹くのをやめたのか?」 と聞いている。
事情をのみ込んだエルモアJrは「だったらギターで参加してくれ」と言ってくれた!!
 
ほんとうにこちらに来てからは、ミュージシャンたちみんなは、東洋の小さな島国から来た全く見ず知らずの自分に、素晴らしいとりなしをしてくれる。
真のミュージシャンシップとはこういうものだ、ということを僕は教えられたような気がした。
 
そしてエルモアJrのスライドギターは、まったく父親の音色とかわらない素晴らしいものだった!
 
ぼくは、20年前から追い求めていた、あのシカゴブルースのレコードの音の中に再び吸い込まれていくようなまさにそんな気分だった。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次回は、サウスのほかの店に、場所を移して、今度は、あの「KING OF BLUES」の娘との
セッションレポートです。   お楽しみに!!!
 

Posted by ohyeah at 18:08


2005年8月7日
エルモア ジェイムスの息子とセッション

5/1 pm5:00

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
菊田さんとゲイリーで別れてから小1時間、ぼくらはシカゴサウスサイドのシンプソンズラウンジというジュークジョイント(日本でいう安酒を飲ませる一杯飲み屋みたいなところ)に伝説的ブルースマン エルモアジェイムスの息子が演奏するというので訪れた。
 
着くなり店員のお婆さんが話しかけてきた、   ハウバラ〜・・・・・・????
聞き返してよーく聞いてみると どうやら How abaout a one or five といっているようだった。
しかしいきなりそんなことを言われても、なにのことをいっているのやら?タカがあらためて聞き直すとどうやら、店のチャージシステムのことらしい。 1ドルで1時間ごとにチャージを払っていくのか、5ドルでずっと店にいるのかを聞きたかったらしい。
1ドルずつ払うことにして、しばらくすると、ある白人が、君たち何か楽器はPlayするのか?と問いかけてきた。  ぼくがVoとGをやっているというと、すぐにこの日のメンバーたちにセッションに混ぜてもらえるようにとりなしてくれた。
 
まだエルモアJrは登場していないようだったがバックであろうベースとドラムと僕でジミーロジャースの Blues Leave Me Alone というスローブルースをPlayした。
日本ではスローブルースをPlayするとウケナイ場所が多いのでやることも少なくなっていたが、
イントロを弾き始めると、歓声があがり、明らかにこの店の客達のぼくの見方がコイツ出来るなという目線に変わった。
そのときに僕は感じた。 このサウスサイドの空気の中で僕は初めてブルースというフィーリングの一部になれたということを!
 
 
次回 Pt U もお楽しみに!! 
 
 
 

Posted by ohyeah at 12:09