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2007年8月29日
3年生 光を学ぶ・光で遊ぶ

 「3年生 光を学ぶ・光で遊ぶ」

 玉井 裕和(近畿大学附属小学校)

光がないと物が見えません。物が見えるのは、その物が発した光、または、その物が反射した光が、人の目に届いて初めて、人は物を認識でき、「物が見える」のです。(私たちは「光が空間をまっすぐ進んでいる」ということに基づき、物を認識しています。)

光の学習では、光の直進性を学ぶわけですが、ただ、光の性質を学ぶだけでなく、その学習過程で触れていく、温度計・虫めがね・鏡などの「道具」を学び、それらの仕組みを理解し、便利な道具として使えるようになることが大切です。

特に虫めがねでは、物を拡大して見るという使い方だけでなく、実物を投影できて、ピンホールカメラよりずっと明るい「虫めがねカメラ」を作れることや、太陽の像が焦点に集まるから紙が焦げること(新聞紙焦がし)などを体験することができます。

また、鏡では、二枚の鏡を使えば、反対の像がまた反対になって、実物と同じ像をとらえることができます。これで、「潜望鏡」が作れ、おもしろい学習になります。

 これらの豊かな遊び=学びの体験が、中学以降の工学的な学習の支えになることは間違いないでしょう。

 

Posted by okada at 08:18