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2007年8月29日
今年度の全体会について
例年の通常の個人の研究発表の一部を全体会で行ってみました。全員に伝えたいこと、時間をかけて発表したいこと、そして全員で討議をしたいこと、またどう討議するかをも考える場として、2本の発表を計画しました。さらには、翌日の分科会での発表や討議に生きるものにしたいという願いも含めました。従いまして今回は、講師による講演ではなく、仲間の中で講演に近い発表しあいました。今後の日私小連運営の参考になる1つの方法だと考えています。
Posted by okada at 08:48


小網代から白神まで  体験学習を軸とした環境教育

小網代から白神まで  体験学習を軸とした環境教育
萩野友紀 先生 (聖ヨゼフ学園小学校)
 
本校は神奈川県横浜市にあり、通学している児童は比較的都会に在住している。その
ような環境の中、5年生の体験学習では神奈川県三浦市の児童の住居から2時間以内
の比較的身近な場所でも、まだまだ自然を残している「小網代の森・小網代湾」での
アカテガニの放仔(ほうし=幼生を海に放すこと)を体験し、6年生の体験学習では
「白神山地・十二湖」の世界遺産に通じる手つかずのブナの原生林などを体験する。
この体験を通して、「美しい自然」「かわいい生きもの」などを守りたいという気持ちが
芽生えることを環境教育の第一歩としたい。
発表後に、「落ち葉を土に返すアカテガニをダンゴムシに代わる教材として扱えるの
ではないか」「体験学習に様々な活動を組み合わせていて参考になった」などのご意見をいただ
き、励ましとなりました。

Posted by okada at 08:44


博物館を活用して理科の授業をどのように変えられるか

博物館を活用して理科の授業をどのように変えられるか

 

博物館の活用で理科授業改革

 

水谷 恒雄(清泉小学校) 澤野 誠(湘南白百合小学校) 岡田 篤(精華小学校)

神奈川県私立小学校協会理科部会では、この1年間「博物館を活用して理科の授業をどのように変えられるか」をテーマに研究を続けてきました。

例えば、博物館に展示してある写真を使って、3年生の虫の単元「どのようなワークシートをつくったら効果的なのか」を考えて、ワークシートの作り方を検討してきたのです。

また、博物館の展示技術を学んで理科室に取り入れると、「子ども達の標本などを見る目はどう変わるか」を研究したり、博物館の学芸員の方とコンタクトをとり、学校とかかわりを持つと「どのように新しい教材が開発されるのか」を考察したりして、実際に体験をすることによって多大な収穫を得ることができました。

その中から、「ワークシートの作成」と「博物館との関わり方」を中心に提案をしました。

Posted by okada at 08:19


3年生 光を学ぶ・光で遊ぶ

 「3年生 光を学ぶ・光で遊ぶ」

 玉井 裕和(近畿大学附属小学校)

光がないと物が見えません。物が見えるのは、その物が発した光、または、その物が反射した光が、人の目に届いて初めて、人は物を認識でき、「物が見える」のです。(私たちは「光が空間をまっすぐ進んでいる」ということに基づき、物を認識しています。)

光の学習では、光の直進性を学ぶわけですが、ただ、光の性質を学ぶだけでなく、その学習過程で触れていく、温度計・虫めがね・鏡などの「道具」を学び、それらの仕組みを理解し、便利な道具として使えるようになることが大切です。

特に虫めがねでは、物を拡大して見るという使い方だけでなく、実物を投影できて、ピンホールカメラよりずっと明るい「虫めがねカメラ」を作れることや、太陽の像が焦点に集まるから紙が焦げること(新聞紙焦がし)などを体験することができます。

また、鏡では、二枚の鏡を使えば、反対の像がまた反対になって、実物と同じ像をとらえることができます。これで、「潜望鏡」が作れ、おもしろい学習になります。

 これらの豊かな遊び=学びの体験が、中学以降の工学的な学習の支えになることは間違いないでしょう。

 

Posted by okada at 08:18