Main | 次のエントリー » |


2008年8月3日
実験教室ミニ見学記

8月4日、ブルックリンにあるカメロ教室を訪問しました。授業前のあわただしい時間にもかかわらず、日本からの珍客を受け入れてくださり心から歓迎していただきました。カメロ先生のお人柄は、テレビに登場した様子と全く同じで、とても明るく、つたない英語で話す私たちにもしっかり耳を傾けてくれるすばらしい方でした。
授業の最中でも、カメロ先生は手が空くと私たちに語りかけ、授業の方針などを解説して下さいました。子どもたちが先生の指導に耳を傾ける素直さ、真剣に実験に取り組む様子、そしてカメロ先生をサポートする数人のスタッフの協力体制など、すべてにおいて、すばらしい教育現場を目の当たりにし感動をおぼえました。
40人ほどの子どもたちに一人の教師と5人のそれを支える若いスタッフ。楽しく学ぶばかりでなく話を聞く姿勢などの躾けもきちんとゆきとどいていた授業ぶりは実に目を見張るものがありました。
また、私たちが用意した自由の女神や動植物のクラフトにも大変喜んでくださり、興味を示してくれました。子どもたちの前で10分間だけ紹介する時間をいただけないかと相談としたところ、その時間を割いてくださいました。40人の子どもたちは、そのクラフトに「本物みたい」「今にも動き出しそう」「他にどんなものができる?」と興味津々でした。
また、植物において、バラやタンポポは、ニューヨーカーのチルドレンはみな知っていましたが、コスモスを見たことがない、という反応でした。

ニューヨークの小さな街角で、公立の教師がこのようなすばらしい実験教室を独自に開催されていることをとてもすばらしく思いました。私たち日本の小学校教員は、とてもこのような独自の教室運営はできない身分にあるので、自由の国アメリカならではなのかと思いましたが、どのようなものなのでしょうか。
このような実験教室は、すぐにはテストの成績が上がる、学力が向上したという実感は得られないにしても、子どもたちの内面に確実に科学的経験を刻む絶対的に必要な学習活動です。日本でもこうした試みはないわけではありませんが、目の前のテストや結果が優先され、あまり普及しているとはいえません。アメリカにしてもしかりでしょうが・・・。
カメロ先生はいつか日本でも実験教室を行ってみたいと言っておらましたし、私たちも次回はここで子どもたちに実験を紹介したいと思いました。

Posted by okada at 16:44