■物の溶け方「みょうばんの溶解度」に関する一つの問題提起 発表者:神奈川運営委員会 代表 岡田 篤 oka@mva.biglobe.ne.jp
ミョウバンの溶解度は、無水物として考える場合と、含水物として考える場合の2通りの数値データのグラフが問題集や参考書に登場する。 実験でミョウバンを扱う際は、含水塩として表されるグラフを使う必要がある。 しかし、問題集や参考書には、どちらのグラフなのかの表記がほとんどない。 実際に授業では溶解度を実験から求めることをほとんどしない小学校では、どちらの表からも計算で析出量は算出できる。 つまりはどちらのグラフを使っても机上ではほとんど混乱は生じてはいないと思われる。 それでも専門家からの指摘により、溶解度の計算や実験で扱う際には、含水塩の数値データを使うべきと指摘された。 その後多くの問題集を再調査した結果、やはり両者のデータが混在し、そして、溶解度や結晶析出量を求めさせていることを確認した。今後混乱を未然に防ぐため含水物のデータを使うことに統一すべきになるだろう。データ混在の事実、統一することの意義、実際上は含水物のデータを使うという点を認識されたい。
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