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2004年8月19日
三浦半島を題材とした体験学習

■三浦半島を題材とした体験学習
発表者:萩野友紀 (聖ヨゼフ学園小学校)
shou-kyoumu@st-joseph.ac.jp
 
 約30年前の真鶴臨海学習からはじまり、聖ヨゼフ学園では生命(いのち)の学習を大切にしてきた。今回は、三浦半島の小網代湾・小網代の森、城ヶ島、観音崎の3ヶ所を題材に、生き物と触れる3泊4日の体験学習を行った。森と川と海がなければ子孫を増やせないアカテガニの放仔(ほうし=幼生を海に放すこと)を目の当たりにしたり、チゴガニの求愛ダンス、広葉樹の深い森の散策、磯の生き物の観察を通し、児童に自然を愛でる気持ちが芽生えた。
 聴講してくださった先生からは、環境学習への重要な足がかりだという意見や多くの励ましをいただきました。

 

Posted by okada at 17:10


タナゴを人工授精で増やす

■タナゴを人工授精で増やす
発表者:河合武臣 (OB)
タナゴ類は、二枚貝に産卵して、貝の中で仔魚が育って外に出てくる。タナゴと二枚貝の関係はとても面白く、飼育観察教材として価値は高いものと考えている。タナゴも二枚貝も生息環境の悪化で生域を狭めている。今回二枚貝なしで、タナゴを増やす人工授精に挑戦し、失敗を重ねながらも50匹くらいの稚魚を育てることに成功した。その経過を紹介した。

Posted by okada at 17:03


チョウの単元における環境教育を導入した実践の試み

■チョウの単元における環境教育を導入した実践の試み
 発表者:松林 昭 (光華小学校) 
akira@mail.koka.ac.jp
 
チョウは、明治以来、小学校の理科で取り上げられてきた。時代間で比べると、近年のチョウの扱いは「幼虫の飼育による変態の学習」が中心で、チョウと人間、他の動物とのかかわり、学習や成虫の学習は殆ど扱われていないことに気づく。理科学習においても、環境教育の視点が大切であるという考えで、チョウの単元を展開するにあたり、上記の学習の視点に配慮した授業実践を報告し、その意義と今後の課題について考察した。

Posted by okada at 15:23


ゼブラフィッシュの教材化

■ゼブラフィッシュの教材化
発表者:桑原 正孝
kuwahara@homei.jwu.ac.jp
5年生の「動物の発生と成長」の内容で、メダカの卵の成長を観察するが、この卵の成長をもう少し、発生の概念や、生命の設計図、細胞の概念の導入まで踏み込んだカリキュラム開発と併せて考えて、適した教材を探した。
その際に見つけたのがゼブラフィッシュである。従来のメダカでは発生のしくみや、細胞によって体が作られていることを観察から導き出すには少し困難があった。ゼブラフィッシュでは受精卵から胞胚期までが2時間ほどで観察できる。メダカの卵の観察の後、もう一度体づくりの始まりを詳しく観察使用という流れで、ゼブラフィッシュを扱えれば、細胞の概念や発生のしくみ、生命の共通性までを見いだす統合的・発展的な学びになるといえる。今後、ご意見、アドバイス頂いたことを参考に実践研究を進めていきたい。

Posted by okada at 15:21


3年 磁石のひみつをさぐろう

■3年 磁石のひみつをさぐろう 
発表者:(学校名)澤野 誠 (湘南白百合学園小学校)
m-sawano@mth.biglobe.ne.jp
 磁石は、子ども達に自由に実験をさせるのに最適な教材のひとつだ。学習の前半では、子ども達が興
味・関心に基づいて自由に追究する
時間を十分に与え、磁石に関する知識・経験を豊かにする「自由な試行活動」を行った。後半では、「
自由な試行活動」の中から、磁石学習の核となる課題を取り上げ、全員で学習した。子ども達の活動を中心にした学習が行えた。
 

Posted by okada at 12:39


観察指導と子どもたちの記録

■観察指導と子どもたちの記録
発表者:戸田山 正宏
1学期は、どの学年も生物単元がしめる割合が大きく、観察を子どもたちにさせる機会が多くある。その際、画用紙1/4の大きさのカードを使い、子どもたちに観察の記録をとらせている。このカードのよい点は、1時間内に仕上がること、3〜6年まで継続して使うことにより観察技能が向上することがあげられる。その実践例として、5年生「花と実」「魚の育ち方」6年生「植物のつくりとはたらき」での指導の様子と子どもたちの観察カードを紹介した。

 

Posted by okada at 12:30


予想すること イメージすること

■予想すること イメージすること
発表者:山田 亮(追手門学院小学校)
yamada@otemon-e.ed.jp

子どもたちは理科的なことを事前に言葉として知っていても本質的なことを知らず、実は分かっていないのではと思うことがある。
そこで、イメージを描かせてみたり、予想することを主にした植物観察を行った。
すると、具体的に描くことで実は自分が分かっていないということに気づくこともできた。
また、事前に予想することで、より細かく観察する眼も養うことができたのではないだろうか。

Posted by okada at 12:30


世界の科学者が注目した丹沢、その授業化を試みる

■世界の科学者が注目した丹沢、その授業化を試みる
 
発表者 岡田 篤 村田 淳 (精華小学校)
 
神奈川県丹沢は地質学的に世界の科学者が注目した地域である。南の海からプレートにのって移動し、現在の位置にある丹沢は、その証拠となる岩石、化石、断層が残されている。精華小学校では、この地域にでかける行事の際に、これらを学習する機会を得ている。4年生では流れる水の働きによって作られる丹沢の地形や有名な岩石の採取、6年生では、科学者と同じ思考をたどりながら、大地の変動や丹沢の生い立ちをイメージさせることを試みている。世界規模の歴史を持つ丹沢をどう授業化していくかをテーマに取り組んだ実践である。

Posted by okada at 10:36