後参考に映画の話を少し・・・。
 チェーホフの作品はいくつか映画化されていますが、現在ビデオで見られる作品を紹介。
「黒い瞳」二キータ・ミハルコフ監督 マルチェロ・マストロヤンニ主演(カンヌ映画祭主演男優賞受賞)
・・・「犬を連れた奥さん」をベースに他いくつかの短編を混ぜたストーリー。久しぶりに観直してノックアウトされました。マストロヤンニが最高です。映像も最高!必見です。

「機械仕掛けのピアノのための未完成の戯曲」N・ミハルコフ監督
・・・戯曲「プラトーノフ」を下敷きにしています。数年前昴でも菊池准さん演出でこの作品を上演しました。(私と、同期の松谷嬢はスタッフでついていました。転換シーンに女中役で2人ともちょっとだけ出演させてもらいました)

「42丁目のワーニャ」ルイ・マル監督 ウォレス・ショーン ジュリアン・ムーア
・・・ルイ・マル監督の遺作で、アメリカ、オフ・ブロードウェイで、「ワーニャ伯父さん」を稽古中の役者達のリハーサル風景という設定でドキュメンタリー・タッチで撮った名作。1994年の作品。

後、チェーホフの時代のロシアを舞台とした映画では1999年劇場公開された大作「シベリアの理髪師」がおすすめ。
 今回の芝居のおかげで、出演者・スタッフ一同にわかチェーホフ研究家になっています。
でも、チェーホフの作品を知らなくても、極端に言えば「チェーホフって誰?」という人にも、きっと共感してもらえる部分のある作品に仕上がると思います。だって主題は「恋愛」ですから!
 まあ、より知っていると楽しみが増えるのではと・・・そのお役に立てたら何よりです。
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