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2006年8月15日
マクスウェルストリートとポーリッシュソーセージ

2005年 9月18日(金)  pm3:00

 
 
この日はダウンタウンの西側にあるマクスウェルストリート近くのホットドック屋にポーリッシュソーセージを食べに行った。
ポーリッシュソーセージとは、いわゆるポーランド移民たちが食べていたふつうより塩辛く極太のソーセージをパンに挟みホットドックの形式で売られている食べ物で、シカゴではファストフードの店ではいたるところで売られている。
老舗のこの店では、フレンチフライポテトも付いて2ドル半ばの当時激安で、しかもよくベイクされたオニオンとチリもはさまっていてまさに僕の
大好物なのである^^
 
マクスウェルストリートといっても、そこにかつて伝説的ブルースマンたちがストリートで演奏したり、マーケットがあるわけではなく市の計画によりイリノイ大学シカゴ校の敷地として再開発され数ブロックがおしゃれなフードコートのような場所として残っているのみである。
しかしその変わり様を見て寂しいというか、唖然というかとても複雑な気持ちになった。
 

 
2001年にこのあたりに初めて来たときには、再開発計画によってもうかなりストリート一帯は取り壊されてはいたが、いかにも危なそうな雰囲気と人達でブルースフィーリングに溢れていた。
ここに住んでいた人たちはいったいどこに行ってしまったんだろう?
そういえばいかにもゴスペルソングが聞こえてきそうな古い教会と、平日なのに昼から沢山の人たちが酒をあびるように飲んでるジュークジョイントがすぐ隣合せに建っているのを見て、ゴスペルとブルースが精神的に全く同じ地域の人たちの心の救済のために存在していることを、
はじめて知ったのもこの場所だった。
 
当時の僕にはその手段が違っても並んでいる2つの建物がここの人達には、同じシェルターの役割をしているんだなということが理解できた瞬間・・・・・・・。
もうあの風景はなくなってしまったけど唯一移転を繰り返しながら残ってた、このホットドック屋に来ると毎回こんなことを思ってしまう。
かつてのマクスウェルの写真を観るにはこちらを
http://www.maxwellstreetfoundation.org/
 
 
(現在毎日曜には、マクスウェルストリートマーケットは、名義のみは残され開催され数ブロック離れたキャナルストリートで行なわれている。近年はエルモア・ジェイムスJRなどが、マーケットのはずれでストリート演奏をしている)
 
 
 

Posted by ohyeah at 10:12


2006年4月22日
シカゴウエストサイド U


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2005年  5/4(水)    pm8:30
 
ガーフィールド パーク ソシアルクラブという名のその jook joint は僕が今までに得てきた
ブルースという音楽ジャンルの知識の中での想像上のジュークジョイントにまさにあてはまる場所だった!
この店はシカゴの情報誌 Chicago Readerのライブスケジュールにも掲載されていないので
おそらくこの地域の人以外は、地元シカゴの人達でも知らないだろう、とにかく危険な香りがプンプン漂っていた。
このような地域のコミュにティの人だけしかしらない、音楽を提供しているバースポットは、ここの
ブラックコミュニティには、相当あるとおもわれるが、とにかく他のいままでに行ってきた店と比べても全くレベルが違うくらいに、ラフでディープな世界だった。
まず店のたたずまいは無論、お客の雰囲気が、まさにクスリでもやっているのかとおもうくらいに
ダウンな感じがして、いつトラブルがそこに起こってもおかしくないような雰囲気が全体を包んでいた。
 
ここにはノースサイドや、そしていままでに行ってきたサウスサイドの数店のクラブにもない、ブルースの現場の原風景をそこに見たような気がしている。
怖さを感じながらも、せっかく来たのだから、数曲セッションさせてもらい、ほんとうならカメラを店の客にカメラを渡して演奏写真を撮ってもらいたかったのだが、さすがにこの店だけは用心を重ねてそれはせずに残念ながらセッションのシーンはお見せできないのだが、僕の脳裏と体には
すご−い深いブルースフィーリングがこの場所を通して刻まれているような気がいまだにしている

 
 

Posted by ohyeah at 19:44


2005年5月30日
シカゴサウスサイドとは

4/30(土)
シカゴへ着いて2日目、今日は昼からサウスサイド(黒人が多く住むエリア)へ行くことになっている。 前にもふれているがここは、前回に詳しく周れなかったエリアなのでとてもワクワクしていた。
サウスサイド、ウエストサイドはシカゴでも所得の低い層が住むエリアなので犯罪もとても多い。
ここには半ば探検や山登りの感覚で行く覚悟だったし、これから行く場所はほとんど観光ガイドにも載っていないところなので不安が半分、そしてもう半分は未知の世界を観にいくというワクワク感に、ぼくは突き動かされていた。
日本からインターネットで2,3ヶ月前からいろいろ調べて資料を集めてはいたが、念のために渡米2週間前に電話で確認してみるとその調べた半分は「この電話はもう使われていない」との電子メッセージがながれた。すでに閉店しているのだ。
実際さがしてなかったときのショックは大きいし、夜にゲットーでトラブルにあっても困るのでCallしてみたのでが今にしておもえばほんとに正解だった。
ディープなブルースマンたちがラインナップされている店もあったので、とても期待していたのだが現地に行ってガッカリするよりはマシと考えて僕たちは、車をサウスサイドへ走らせた。
これから日本では想像できない演奏での体験や、沢山のハプニングやトラブルが待っているとは
知らずに。

Posted by ohyeah at 17:40