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2005年8月23日
生命のつながり

田中 司 (立教小学校)
「神様は何のために宇宙をつくったのか」という問いに挑戦した5年理科の試み。
 これは理科プロパーの問題ではない。価値観の問題である。しかし、現代の学校教育においてそのような価値観を問題にする場面は設定されていない。そこで、学問の専門分化がなされていない未分化な子ども時代であるからこそ、理科の授業でこの問題にふれておく意味があると考えてこのような単元を設定した。
 週1回、40分の授業、14回分の授業実践の発表である。
 子どもたちに是非とも伝えたいメッセージは、
「神が天地創造をした目的は『愛』の実現である。人間は子どもを産めるようになるまで20年かかる。その20年ですべきことはその『愛』を知る事である。」
 限られた時間の中でこのメッセージを子どもに伝える最良の手段は、黒板とチョークと対話であると考えて、宇宙のはじまりから、生命の誕生、受精の進化、人間の誕生、心の誕生までの流れを、毎時間子どもたちに書いてもらっているリアクションペーパーのまとめを中心に発表した。

Posted by okada at 17:17


パソコン教室での映像・画像教材を使った授業形式
村田 淳 (精華小学校)
 「パソコン教室で子どもが各自でいくつかの映像教材(ファイル)を見る、それを説明する文例を書き写す」という授業形式を提案した。1人1台のパソコンを使うと、各自のペースで学習が進められる。また、文例を示すことで、子どもの視点を絞ることができる。3種類の実践と子どもの事実を、授業の映像などを交えて発表した。
Posted by okada at 15:45


「天体の日周運動、地球・月・太陽の動き」をどう教えるか

矢崎 茂樹 (立教小学校)
 今回の提案は、昨年10月に国立天文台から発表された「小学生の4割が太陽は地球のまわりを回っている」と考えている調査結果に関連して、「天体の日周運動、地球・月・太陽の動き」をどう教えるかということを考えてみた。児童の発言から、地球は自分がコマのように1日で一周している。それが他の天体の動きよりはるかに早いから全ての天体は東から上って西に沈むように動いて見えるということを理解させる授業の案を発表した後次のようなご意見を伺った。@ヘッド・アースモデルによる地球の自転と公転を説明している先生の実演。A宇宙から見るのと地上で自分が見るという視点の移動は3年生には難しいという意見。B太陽系のモデルは幼稚園児でもわかるから、幼い頃から知らせておいて、その上で理科の授業で説明するという順番が良いという意見。C児童に観察させる事が大切で、それを先にすべきという意見。D電球をずっと太陽として教室にぶら下げておいたら良かったという意見。E子どもの視線で見えることから教えていくのが良いという意見をいただいた。

 
 
 

 

Posted by okada at 14:45


サンゴ・オウムガイ化石を使ってプレートテクトニクスの不思議に迫る授業
岡田 篤 (精華小学校)
 神奈川県の丹沢山地から、南の海でしか生息しないサンゴ、オウムガイの化石が産出する。丹沢山地は、1500万年前、南の海にあり、プレートの移動とともに北上し、現在の神奈川県に付加した。これらの化石が、丹沢はかつて南の海にあったことを証拠づける決定的なものとなった。
 これらのサンゴ、オウムガイ化石を使って、授業を行った。子どもたちの驚きと感動の様子、そして化石の授業活用方法などを報告する。
Posted by okada at 13:50


制限された環境でデジタル教材を活用する授業例とその方法

笠原 正大 (洗足学園小学校)
  PCで利用できるデジタル教材を用い、「反復視聴」「部分視聴」など教材の特性を生かした授業を試みました。メダカの観察など、特に生物単元で、実験・観察とデジタル教材の相互効果をねらった授業を報告しました。また、こうした教材を自然に利用できるよう、実際に行った工夫や用いたソフトウエアの利用法など、授業に役立つと思われる情報も併せてまとめました。

Posted by okada at 11:57


実験記録用紙と観察カードを用いた授業の実践報告

瀧場進・西川浩輔(国本小学校)
マスコミなどでは「理科離れ」が叫ばれていますが、正直、われわれ理科を教えている教師には実感がないのではないでしょうか?相変わらず理科は学校でも人気教科です。
 本校では「理科好きな子どもを育てよう」という目標のもと日々楽しい教材の研究開発に努力しております。その研究の一環として、実験記録用紙と観察カードの指導を研究しました。最適な書式を模索し、効率的にカードを評価する方法を実践してみたのでそのことについて発表させていただき、ご意見を伺いました。

Posted by okada at 10:50


水槽を作ってみよう
大澤 知由(立教女学院小学校)
 防水の問題などもある為、普通は水槽を作ったりせず、市販の水槽を使う事が多いと思います。しかし自作をすれば目的に合った水槽を手に入れる事ができるのです。今回はその制作課程と成果に関して報告させていただきました。
Posted by okada at 10:28


卒業研究(お気軽編)
河合幸仁 (国立学園小学校)
 本校ではほぼ全員の児童が中学校を受験します。それに対応した授業を行うのですが、入試が終わってから「これだけではいけない」という思いがありました。そこで、静岡雙葉中学で理科を教えている清邦彦先生が、中学1年生に課した夏休みの自由研究をまとめた本「女子中学生の小さな大発見」を参考に、残された時間を使って卒業研究をすることにしました。身の回りにある疑問に、子どもたち自身の手で取り組んだレポートです。子どもらしい発想と取り組みで、おかしさの中にはっとさせられるものがありました。
Posted by okada at 09:56


シール用紙を理科教育に
水谷 恒雄 (清泉小学校)
 理科を身近に感じてもらうための環境づくりを続けています。なお一層学習意欲を向上させることを目的に、実験カードなどをまとめて整理するファイルの表紙に検印のかわりに、シールを添付する取り組みをはじめました。その方法とペーパークラフトのオニヤンマの作り方の実技指導をいたしました。
Posted by okada at 09:32