EV化に向けた準備は如何でしょうか?
もしかしたら、勘違い(他分野でも多い)が判明するかも!
【解説】「理想的には、自動車メーカと車載機器メーカと御相談頂ければベスト」について
掲題について御質問がありましたので解説します。
デスクトップパソコン(以下、PCと称す。)を例にして説明します。PCはハードディスク、
光ディスク、マザーボード、電源などの組込品をケースに収めます。夫々の組合せ方次第でEMI
特性は異なります。基準にする機器(データ)を検討する必要がありますが、相対比較のデータを
活用することは出来ます。因みにPC組込品のEMI試験は、新モデルPCの組込品と新組込品を
入れ替えて試験します。状況に応じてPCメーカと協議します。
EMI認定試験方式ではECU単体によるデータとなりますので実機(自動車)での相対比較に
ついては別途検討が必要と思われます。同じECUにて様々なデータが必要になると思います。
また自動車(車体)をPCのケースに例えると、ECUとのマッチング方法についても過年度機種
のECUと車体の関係をご参考にすることが出来ると思います。
EMI試験とは別に、自動車メーカと車載機器メーカによるマッチング検証の御提案です。
マイコン制御の電子機器であれば、他分野の電子機器を参考に出来ます。
理想的には、自動車メーカ&車載機器メーカで御相談頂ければベスト
車載EMI(電磁ノイズ)について
目的1:EMC試験対応
目的2:安全性にも関わる性能/機能改善
URL:http://www.simple-cnt.com
E-Mail:spz82pd9@flute.ocn.ne.jp
TEL&FAX:045−548−3189
車載試験用
株式会社シンプルコントロール
国内外自動車会社においても、EMCの取組み体制は様々です。
自動車と車載機器の関係は、PCと周辺装置の関係に似ている様に思います。
[本体]自動車/PC⇔[周辺装置]イン(オン)ダッシュ・各種センサー類等/モニタ・プリンタ等はケーブルで接
続されています。本体と周辺装置の関係にて、相互にマッチング調整する設計が望まれます。つまり、本体のEMC
対策と周辺装置のEMC対策とマッチング調整のEMC対策によってシステム全体のEMC対策が形成されます。本
体と周辺装置の相互が協力しないと成立しません。PC業界は相互に意見交換しながら最終システムを形成していま
した。車両においては、ECUをマザーボードに例えると駆動(エンジン)系も周辺装置としてシステム全体を検討
することが出来ると思います。一般的には自動車メーカからすれば駆動系が主語になりますが、ECU(マザーボー
ド)を主語としてEMCを検討することも出来ると思います。
コラム:PCメーカによっては、自動車メーカの社内EMC試験方法を採用しています。
メーカ規格ですのでEMC認証とは無関係ですがエンドユーザの為に実施しています。
最近、EV関係の記事が目立つ様に思います。
ガソリンが電気(電池)に変わることは時間の問題ですが、メディアに煽られ過ぎている様に思います。
ガソリンエンジンを電気モータに変えると言う安易な発想は如何なものでしょうか?電気モータには長所もあれば
短所もあると思います。油圧制御方式はどうするのか?。
自動車音痴の小生でも懸念材料が思いつきます。特に『電磁ノイズ問題』があります。モータであるが故に電気
回路の電磁ノイズは性能劣化、製品寿命に影響しますので注意が必要です。言うまでも無く、性能劣化や製品寿命
は事故に繋がりますので慎重にならざるを得ません。
現在においても解決してない電磁ノイズ問題が加わること・・・。(心配性でしょうか?)
「電磁ノイズ」を懸念キーワードにされている自動車メーカ様は御理解頂けると思われますが、後付け対応する
ものでは無く、初期段階から折り込み(混ぜ込み)ながら設計するものです。このことを車載機器(組込機器)メ
ーカ様とも協議されるのがベストだと思います。
電磁ノイズが生成される理由は・・・ (解れば簡単)
新年早々、自動車会社7社のEVコラボが発表されました。日産社と本田社に追従する様です。
電気モータの長所と短所の検討から始まり、EMCも付き纏うことになります。課題山積して
いるEMCと合わせて検討するには相当の時間を要すると思われます。
簡単が一番
一丁目一番地はココから⇒
自動車業界のファンド合戦が激化している様ですので自動運転時代の幕開けと思われます。
誰が見ても(考えても)簡単なことでは無いことは明白です。コツコツと出来る処から・・・
商流権利のモノづくり [EMI対策の登竜門]