2018年10月6日
科学読み物を活用した学習 〜6年「人と環境」における実践〜 清水 貴史(鎌倉女子大学)
 6年「人と環境」の学習において、子どもたちが大きな環境の問題を身近な問題としてとらえるためには、様々な工夫が必要である。この単元は、生き物と人のつながりや環境保全の意識を高め、自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を育てるための大切な単元である。そこで4年前から、この単元の最後の授業で一冊の科学読み物「原発事故で、生きものたちに何がおこったか。」(永幡 嘉之・岩崎書店)という本を活用している。「かがくする心の絵本100」(横山 真佐子・平凡社)を用いて科学読み物の意義についても考察し、実践例とともに紹介した。
Posted by okada at 17:40


光三原色混合器を作ろう 霜田 圭一(清泉)
 日常生活のいたるところで使われているLEDではあるが、教科書の中での活用例は少ない。日本人による「青色LEDの発明」が2014年にノーベル賞を受賞し、世間を賑わせ、「20世紀は白熱灯が照らし、21世紀はLEDが照らす」とまで選考委員に言わせた。その意味を子どもたちに分かりやすく伝えるための一例として、簡単に好きな色をつくり出すことができるLEDを使った光三原色混合器を紹介し、製作してもらった。
Posted by okada at 17:39


6年 梃子の授業 染谷 優児(学習院) 菅 美保子(学習院)
 梃子の原理についての理解を深めさせるためには、段階的に以下のような手順を踏むとよい。梃子実験器の自由試行により、梃子の原理の基本を見つけ出させる。単位を使った立式と計算を行わせる。梃子実験器の棒を外し、支点の位置を変えながら、梃子全体を吊り下げた実験を行う。梃子の3点(力点・支点・作用点)の区別は厳密でないことに気付かせる。比例する2つの要因(錘の数、支点からの目盛の数)に着目させる。授業の様子を報告した。
Posted by okada at 17:38


小中高教員が協同してつくる6年「電気と私たちのくらし」単元の実践 三澤 尚久(小林聖心女子学院)
 本校は、小中高が同じ敷地にある12年一貫校で、4-4-4制を掲げて12年間を4年ごとに分け、学習や生活指導を発達段階に合ったものにすることを試みている。小中高教員が一緒に授業研究をする体制の中で、StageU(小5〜中2)をターゲットに、小中高教員が協同で授業づくりを行ってきた。今回は、6年「電気のはたらき」の単元にレモン電池づくりを導入し、小学校理科の範囲内で「原理に迫る」授業づくりを試みた。その結果を報告した。
Posted by okada at 17:37


電気パンの可能性 高橋 愼司(湘南学園)
 電気パンを私学の研修会で発表してから20有余年が経った。その間、子どもたちにとって楽しい学習として行ってきたが、果たして安全なのだろうかとの疑問がHPに掲載された。そこで、安全性について改めて検討し、実施の可否についても検証を行った。その結果を報告した。
Posted by okada at 17:37


安い、簡単、楽しいものづくり 渡辺 真吾(甲南) 松下 祐子(京都女子大学附属) 天井 比呂(雲雀丘学園)
 渡辺は、弁を振動させて音を出すアフリカの楽器カズーを簡単に製作できる方法を紹介した。松下は、手作り電気回路実験機を製作し、児童に自由に回路を作らせ、Level1〜8の問いに挑戦させた実践報告をした。天井は、科学クラブで行ったプラバンの縦横の収縮率に違いがあることを利用した作品作りや、発泡ポリスチレンを利用した作品作りを紹介した。いずれも先生方に製作活動を体験してもらった。
Posted by okada at 17:36


太陽高度の測定 勝地 美奈子(日本女子大学附属豊明)
 本校では、5年生で、毎月の南中時刻の太陽高度を測定する課題を出している。以前は、「はくぶん」の太陽高度測定器を配付していたが、数年前に廃盤となってしまった。そこで、昭和時代の教科書に習い、影の長さをはかることにした。よりアナログな宿題になることで、月々の太陽高度の変化を実感できるようになった。また4年生3学期の冬至のころと、5年生1学期の夏至のころ、透明半球を用いた太陽の動き調べも行った。その様子を報告した。
Posted by okada at 17:35


豆電球ランタンづくり 砂川 俊輔(日本女子大学附属豊明)
 3年生「明かりをつけよう」の導入として2年生の「生活」の時間に「豆電球ランタンづくり」を行った。プラスチックコップの中に豆電球を設置し、クリップと導線で簡単なスイッチも作った。細かい仕組みは3年生で扱うが、工作から電球の明かりが点くしくみを児童自身で感じ取れていた。作業時間もさほどかからず、材料費も安く、2年生でも作れるという手軽さが売りの教材である。先生方にも制作活動を体験してもらった。
Posted by okada at 17:34


プランクトンの培養 岡田 早苗(カリタス) 深沢 理恵(カリタス)
 プランクトンの観察は、5年生の学習の中でも特に子どもたちが喜んで活動するものである。本校では校内のビオトープや池の水を取って観察をしているのだが、天候の影響などにより教科書に載っているプランクトンを見つけるのが困難な年もある。そこで、子どもたちが確実に観察できるようにするため、代表的なプランクトンの培養に取り組むことにした。その試みと問題点について報告した。
Posted by okada at 17:34


味噌づくりへの挑戦 山崎 剛士(宝仙学園)
 本校では3年生の植物を育てる単元の他に、4年生で野菜を自分たちで育て食べるという学習を行っている。この2つの学習を結びつけるものとして、昨年度より味噌づくりの導入にチャレンジしている。この体験は、作り方や管理方法はとてもシンプルかつ学び多きものでありながら、実際に経験したことのある人が意外と少ない。子どもたちのより良き体験知の獲得につながるような授業づくりに向けて、意見をもらった。
Posted by okada at 17:33