2010年8月22日
日私小連理科部会速報について
平成22年度日私小連大会理科部会の研究発表を速報、また記録として、このページにアップしております。理科部会では、毎年持ち寄りによる発表を基本として、例年20本前後の発表が行われます。


 発表は、個人、グループのどちらもOKで、内容も授業研究、教材研究、学術的研究など広範囲にわたり、また分野を問いません。自分の問題意識を、資料を持ち込み提案し、互いに議論し合います。
 この方式も20年以上も前に、「B5用紙1枚の資料でも良いので誰もが持ち寄ろう」をキャッチフレーズに始まりました。


 これらの発表記録は、かつては冊子にもまとめられてきましたが、平成12年度より理科部会のホームページ(理研ウエブ)に、アップロードすることになりました。記録として残るだけなく、パソコンからいつでも誰もが記録をたどることができ、また研究が蓄積されていくことをねらっています。今年度現在で11年分の研究発表がアップされていることになります。
 
 これらのデータは、現在は神奈川地区理科部会(私小協理科部会)が管理し、
私小協理科部会のページから閲覧できるようになっています。

Posted by okada at 13:51


2010年8月18日
「丹沢の化石サンゴ礁と科学者と語る会」 精華小学校  村田 淳

 神奈川県西部の丹沢標高1000mをこえる所から、オウムガイやサンゴ礁の化石が見つかっている。

これらは、どれも南の温かい海の生き物である。本校では、その化石の第一発見者である門田真人先生(神奈川県立生命の星地球博物館外来研究員)をお招きした、「科学者と語る会」を開いている。

 また、4年生の教育旅行は、丹沢へ出かけている。せっかく現地に行ける機会なので、それにあわせて丹沢の化石の授業をしている。

 事前授業や科学者と語る会の様子などをお伝えしました。

Posted by okada at 09:25


サンゴ化石発見練習及び体験    精華小学校  岡田篤

 サンゴの生態、特にアオサンゴとその化石の魅力と不思議に迫る授業の実践報告を行います。

 先行実践例がありません。また、アオサンゴの研究者もほとんどおりません。

 しかし、その特徴を観察するとなかなかの驚きです。

 そして、実際の岩石とそこに含まれるサンゴ化石を使って、フィールドワークで実際に観察、発見、採集するための疑似体験、練習を皆さんと一緒に行いました。

 また、丹沢のサンゴ化石の価値、丹沢の移動衝突論を、アメリカ、ワシントン・スミソニアン自然史博物館で紹介し、これらの理論、研究を同博物館の研究者も支持したことを報告しました。

Posted by okada at 09:20


「ゴムのはたらき・風のはたらき」  湘南白百合学園小学校 戸田山正宏

 指導要領への移行にあたり、3年生の単元の中に「ゴムのはたらき」「風のはたらき」が入ってきました。

 ゴムで動く車、風で動く車、工作用紙とわりばしで作る風車を子供たちといっしょに作って実験しました。そのときの子供たちの様子を報告しました。

Posted by okada at 09:07


「謎の気体」   国本小学校 瀧場 進

 「ものの燃え方と空気」の単元で、数種類の実験用気体ボンベに目隠しをした「謎の気体」の正体を突き止める実験をさせてみました。
 「水溶液の性質」の学習で、よくあるアレの気体版です。それなりに盛り上がり、水上置換の技能などもしっかりと身についたので、今後の発展のために、皆様のご意見をうかがいたいと思い、発表させていただきました。
 空気ボンベの作り方やボンベの目隠しの仕方などの細かいノウハウについても、私の方法よりも良いものがあればお教えいただければ幸いです。昨年度、時間が無くて発表できなかった、「生卵を胎児に見立てた妊婦体験」の様子も写真で見ていただけたらと思います。
皆さんから、
・謎の気体の種類を増やすのではなく、考察の部分を充実させる。実験方法選択に条件を付けてみるなどもよい。
・ボンベではなく、集気ビンに入れた気体を提示すれば、混合気体も入れることができる。
・マイクロスケールならば、可燃性の気体も扱えるかもしれない。
などの御意見をいただきました。

Posted by okada at 09:06


世界ジオパークの紹介〜島原半島ジオパーク〜  福岡雙葉小学校 渡邊明彦

 福岡雙葉小学校では、6年生の修学旅行で、長崎・島原・天草をめぐり、「平和・自然・殉教の歴史」について学んでいる。その中で、島原は、雲仙岳を中心に、自然が豊かで、火山活動により災害もあるが、恵みも受けて人々が生活をしており、ここで6年生は自然について学習をしている。

 さて、2009年8月に島原半島がユネスコが定める世界ジオパークに指定されているが、私自身認識も薄く、ジオパークという言葉自体、知らなかった。もちろん修学旅行の学習の中にもなく、これから学ぶべきことなのだろうと思う。

また、今年、九州地区の理科部会で行っているフィールドワーク「理科を愛する会」で、島原半島を巡り、島原半島ジオパークを学ぶことができる機会を得た。島原半島を「島原半島ジオパーク推進連絡協議会」の寺井邦久先生にガイドしていただきながら、島原半島のジオパークを学んだ。そこで、今回は、島原半島ジオパークの紹介をすることにした。

今回学んだことは、6年生単元「土地のつくりと変化」、または、修学旅行において活用できると考えている。

Posted by okada at 09:05


論文によって科学的思考を深める 聖ヨゼフ学園小学校 萩野友紀

 理科的思考を深める方法として、予想を立てさせる、様々な疑問を持たせる、理由を考えさせるなどの方法を行ってきた。しかし、自分の理論の筋道を確認したり、他の人に自分の考えを伝える為に、「論文にまとめる」という形式が適しているのではないかと考え、試行錯誤してきた。

 論文を机上の空論で終わらせないために、体験学習の経験を基盤に置いた。

5年間にわたり、6年生の3学期に「私たちと環境」に関することでテーマを設定させ、理科卒業論文として取り組ませてきた。

発表後に、

・「起承転結」では書きづらい文があるのではないか。

・本音と建前が出て来るのではないか。

・評価に関して伺いたかった。

などの貴重なご意見をいただきました。

Posted by okada at 09:03


化石のレプリカ制作を取り入れた授業実践   雲雀丘学園小学校 理科部

 6年生「生きものと自然環境」の学習時に,朝日新聞社よりいただいた「地球教室」をテキストにして授業をすすめた。

 その中で,いくつか実験を行ったが,「絶滅した生きものの環境を考える」ということで化石のレプリカ制作を取り入れた授業を行った。

 本校にある三葉虫の化石の利用を試みたが,化石が破損,国立科学博物館の化石標本を利用したレプリカ作りに変更した。

 また,授業時間内に簡単に行えるよう,紙粘土を用いてレプリカをつくった。本物の化石に触れ,なおかつそのレプリカを持ち帰ることができたことに子どもたちは満足していたようである。その報告しました。

Posted by okada at 09:02


「煮干しの解剖」  国立学園 河合幸仁

 実は、煮干しを使った解剖実験と聞いて「え〜」と思っていました。でも、やってみてびっくり。手軽で準備も簡単。干からびているものの、主立った内臓はほとんど観察できます。おまけに、失敗してもやさしい心でおかわりをだしてあげられます。話は知っていた人も多かったようです。けれども、やってみて、細部までみられるのでびっくりたようでした。

Posted by okada at 09:01


「空気と水」における教材開発について   相模女子大学小学部  市川 敦

 4年生の「空気と水」の単元において、一般的に空気鉄砲キットを用いての空気鉄砲・水鉄砲の実験や、注射器を用いて空気や水を押しちぢめる実験のように、個人で行う実験が多く行われている。

 そこで、大きな実験器具(空気鉄砲)を用いて視覚的によりインパクトのある実験を行うことで、子どもたちの興味を引きつけ意欲を高めようと試みた。その授業内容、子どもたちの活動・様子について報告を行いました。

 自分なりに当授業の反省を行い、成果・課題を見つけたものの、さらなる改善点等をご教授いただきました。
Posted by okada at 09:00